2014年4月12日土曜日

アナと雪の女王 Let it Go 歌詞・和訳

*歌われる歌詞としてではなく、書かれた詩として翻訳しました。
*Youtubeの動画を観ながら訳しました。場面ごとの情景、エルサの仕草、表情、歌い方などに合わせて訳し方を変えています


山に真っ白な雪のきらめくこの夜、
足跡ひとつ見えない。
孤立した王国で、女王様はわたしみたい。
風が吠えている、わたしのなかで渦巻く嵐のように。
もう耐えられない、がんばってきたことを神様は知っている。

「誰も入れないで、誰にも見せないで。
いつもよい子でいなくちゃならない。
隠して、感じないで、誰にも知られないで。」
いいわ、もうみんな知っているのだから。

これでいいの、これでいいの。
ずっとがまんしてなんかいられない。
なるようになればいいわ。
くるっと回って、後ろでドアを閉めましょう。
みんながどう言うかなんて気にしない。
嵐なら吹きまくらせて。
寒さはわたしに指ひとつ触れられないのだから。

ちょっと離れるだけで、なんでも小さく見えるのも可笑しくて。
わたしを支配していた恐怖もここまでは追って来られない。
いまは、なにができるのかを試すとき。
どこまでゆけるのか、限界の向こう側まで。
ここには正しいもまちがいもルールもない。
わたしは自由!

さあ、ゆこう。さあ、ゆこう。
ただ風と空といっしょにいる。
なるがままになればいいの。
誰かの前で泣くこともない。
わたしはここに立っている、これからもそうでしょう。
嵐なら吹きまくらせましょう。

わたしの力は大気を突き抜けて、大地のなかへなだれ込む。
わたしの魂は、氷のフラクタルを螺旋状に張り巡らせて
わたしの思いを氷の爆発とともに結晶させる。
ぜったいに戻りたくない、過去は過去のなか。

どこまでも、どこまでも。
夜明けの太陽のように昇ってゆこう。
これでいいの、これでいいの。
完璧な子供はもういない。
わたしは自分の足で立っている、陽の光に向かって。

嵐なら吹きまくればいいわ。
寒さは指ひとつわたしに触れられないのだもの。

訳:木村洋平

* 今回の翻訳にあたって神奈川・東京で英語教師をしている、みかりさん(Twitter:@micaristyle / blog:ことのはノート)から貴重な助言、ご指摘をいただきました。ここにお礼を申し上げます。