2014年6月26日木曜日

雨と木曜日(13)


 木々が呼吸しているような雑木林。朝の光のなかで葉がそよぎ。先日、安田登さんの本を読んでいたら、「呼吸」という熟語では「呼=息を吐くこと」の字が先に来る、しかし、「深呼吸してください」と言うとまずすぅーっと「吸う」ひとの方が多い、と書いてありました。なるほど、吸ってから吐くか、吐いてから吸うか。安田さんは、ゆっくり長く息を吐くことの重要さに触れていましたが、そういう話はほかでも読んだことがあります。

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 札幌の白石区にあるという「珈琲淹リファインド」(なんと読むのだろう?)さんのホームページを見ていたら、高温抽出は酸味が出る、低温は出にくい、という話がありました。そういえば、意識していませんでしたが、試してみればその通りで、「こんなかんたんなことに気づかなかったのか!」と思いました。珈琲の抽出温度は、こだわる店主それぞれによって最適温度が諸説ありますが、僕は低温(80〜90度くらい?)が好きです。

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 『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』という本を読みました。原書は、"The Highly Sensitive Person"(とても感じやすいひと)。エレイン博士は、人間も動物も20%くらいの個体は「ハイリー・センシティブ(とても敏感)」に出来ている、と言います。自らも(略して)"HSP"であり、さまざまな苦労もあるが、HSPの特徴を知り、自分を捉え直すことで肯定的な気持ちで生きられる、と言います。ユニークな本です。


【書誌情報】
『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』、エレイン・N・アーロン、冨田香里訳、講談社、2000