2015年2月17日火曜日

ファンタジーという言語


子供の頃に、絵本や冒険物や童話といったファンタジー作品に触れると、20代30代になっても、その空気をまとっている、というひとは少なくないと感じる。

よく「良質なファンタジーは心を豊かにする」と言われるが、その真偽はわからない。むしろ、ファンタジーとはひとつの言語であるように思う。だから、多くのファンタジー作品に触れることはひとつの言語を学ぶことだ。ドイツ語やフランス語を学ぶように。

ファンタジーという言語を子供の頃に学んだひとは、それを忘れない。同じ言葉を理解できるひとと出会えば、通じ合う。同じ作品を読んでいなくても、話す言葉はわかる。

どこにもない故郷を覚えている、ファンタジーという言語をわかり合う大人たち。