2015年6月18日木曜日

【童話】ヨルノ・コーヒー

夜の珈琲には禁じられた味わいがある。コーヒーカウンターにて。

「ヨルノ・コーヒーを一杯」
「午後7時23分。夜7時を過ぎたら、ヨルノ・コーヒーになります」
「よろしく」
「眠れなくなってしまいますよ。いいんですか」
「いまも、珈琲の夢から覚めないんだ」