2015年12月16日水曜日

「フェルメール 光の王国」展


フェルメールの複製画37点の展示を観てきた。正確には、「複製」ではなく「リ・クリエイト」(再創造)と銘打っている。



初期の作品。「牛乳を注ぐ女」。写真撮影は可。

「窓辺で手紙を読む女」

この作品は、上野で実物を観たことがあるが、既視感を覚えるほどよく「リ・クリエイト」されていた。


「絵画芸術」。これも実物を知っているが、ライティングの加減もあるかもしれないが、やや明るく見えた。おそらく、実物は制作当時(17世紀)よりもくすみ、暗くなるので、その分を補正するように複製している。それが「リ・クリエイト」の趣旨のひとつではないか。


「リュートを弾く女」。小型のリュート(と紹介されていた)であるシターンも2点あった。胴が膨らまない、うすべったいリュートのよう。


こういうタイルの質感も、明るさが手伝って際立つ。二点透視図法との解説あり。


これは、白い絵の具をさらっと塗ることによる、光の効果。髪留め、耳飾り、首飾りのすべてで使ってあるので、これでもか、という感じもあるが、フェルメールの効果的な筆遣いのひとつ。ほかの作品にも何箇所も見られる。


バロックギターを弾いている、好きな絵。


ミュージアムショップも充実していました。今回の展示会場は、札幌のプラニスホールでしたが、「リ・クリエイト」された作品群は1セットではないとのこと。

オランダのフェルメール・センターと提携して制作されたこれらの作品セットは、全国各地で展示されると解説員の方から聞きました。次はあなたの街で観られるかも…?

素晴らしい出来だったと思います。