2015.12.17.
今回は、ピクルスを始めた話〜玉川珈琲倶楽部〜喫茶店つぐみ開業(札幌)〜内田洋子『イタリアン・カップチーノをどうぞ』。
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ピクルスの話。大きな瓶に作っておけば半年もつとか、朝ピクルスを食べるだけで7種類くらいの野菜が摂れるとか、いろいろな利点を聞いて作り始めた。お酢と砂糖と塩、そこになにを漬けるか。きゅうり、たまねぎ、かぶ、パプリカ。なんでもいいらしい。なるほど、無数のバリエーションがあって我が家の味が出来上がるのか。にんにくと生姜もいいよ、と。まだ、試行錯誤の段階で、小瓶で作ってあっという間になくなってしまうが、面白い。
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玉川珈琲倶楽部という知る人ぞ知るカフェがある。森村誠一さんだったか(まちがっていたらごめんなさい)、ひいきにして指定席のある作家さんもいるようだ。さて、そこの珈琲が濃厚なスープのようにおいしく、すっと抜ける酸味が絶妙な話は以前にもしたと思うのだが、定番の「玉川ブレンド」をまた飲んでいる。豆をごりごり挽いて、ふわりと酸味の香りが漂って、ぶくぶくと蒸らしているあいだに泡が立って(ガスが抜ける)珈琲タイム。
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いつもは200字×3段の「雨と木曜日」だけれど、お知らせがあるので、一段増やそう。札幌の北円山、西28丁目駅からほど近くに「つぐみ」という喫茶店がオープンしていた。ブログによると10月2日に開店したとのこと。
こちらがホームページ:http://tugumicafe.web.fc2.com/
一度、ゆきましたが、アラジンのストーブが温かくておもてなしを感じました。こじゃれた雰囲気で、しっとりと落ち着いた店内。ブレンドコーヒーはおいしかった。ネルドリップなのですが、さわやかでくどくなく強すぎません。これからまた、伺ったときはよろしくお願いいたします。
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最後に本の話。内田洋子『イタリアン・カップチーノをどうぞ』。PHP文庫ということもあって、軽めな内容、ナポリに住んだこともあり、20代の初めからイタリアとは長いつきあいをしている著者による、イタリア魅力案内みたいな本。30代で書かれたこともあって明るく憧れを感じさせるが、描写は具体性にあふれてこまやか。後年の『カテリーナの旅支度』というエッセイも読み比べるが、文体がずいぶん小説のようになっていて変化がある。
【書籍情報】
『イタリアン・カップチーノをどうぞ』、内田洋子、朝倉めぐみ絵、PHP文庫、1995
『カテリーナの旅支度 イタリア二十の追想』、内田洋子、集英社、2013