日時:3月9日(水) 13-15時(12時40分、受付開始)
場所:珈琲とお菓子 つぐみ(東西線、西28丁目駅から徒歩6分)
札幌市中央区北四条西24丁目2-11
定員:8名
参加費:1000円+ワンドリンク(珈琲、紅茶、ジュースなど)
テーマ:「ホーム(故郷、我が家)」
札幌で、というより北海道で初めて開かれるイベントである「哲学カフェ」。
1.それってどんなものなの?
2.札幌版ではどんな風におこなうの?
をご説明します。
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〜哲学カフェとは〜
専門家ではなく市民が、前提となる知識を必要とせずに、オープンなカフェで「哲学」について語り合う場です。1992年にマルク・ソーテというフランスの哲学者が、「ソクラテスのカフェ」と名づけてパリのカフェで始めました。ひとつのテーマ(たとえば「暴力」)を扱って、哲学的な問いかけと答えをくり返します。そのなかで、論点を突き詰めたり、新しい視点を得ます。一回、約2時間ほど。話し合う、問いかける、というプロセスそのものを大切にします。
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元祖マルク・ソーテの本 |
日本でも、2000年を過ぎた頃から、草の根で広がってゆき、いまでは全国のあちこち(といっても本州なのですが)で開かれています。全国組織があるわけではなく、やり方やテーマの選び方も地域色があるようです。
扱われるテーマは、「幸福」「囚われ」「仕事」といった抽象的なものから、「安楽死」「震災後の現実にどう向き合うか」といった具体性の強いものもあります。
いずれにせよ、ふだん「深く考える」機会の少ない生活のなかで、哲学に触れて、ふだん問わない問いを問うことに意味を見出す活動です。それを通じて、新しい視点を得ることも、ひとと話し合うことの大切さを知ることも、できるでしょう。
〜札幌の哲学カフェについて〜
札幌の主催者は、東京で哲学を学んで(専門はヴィトゲンシュタインでした)、移住した作家・ライターの木村洋平が務めます。訳書、著書についてはプロフィールをご覧ください。学生時代から、「専門」にこだわらず、思想にかかわる本を幅広く読んできました。やわらかく、穏やかに運営したいと思います。
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つぐみさんのお菓子 |
◆ テーマ
札幌で初回となる哲学カフェでは、「ホーム(故郷、我が家)」をテーマに取り上げます。文字通りの「生まれ故郷」「育った場所」「自分の家」のほか、落ち着ける場所、居場所、コミュニティといった方向へ、お題を抽象化しても大丈夫。
◆ 進め方
1.始めにご案内をしたあと、かんたんな自己紹介タイム。
2.その後は、アイテムを使った工夫を採り入れつつ(ワークショップというほどではない)、みんなでテーマについて深めてゆきます。主催者は議長ではなく、みなさんの発言を促すファシリテーターとして参加します。
3.最後に、かんたんなまとめをして、感想をひと言ずつ。それで終わりたいと思います。
◆ 約束事
「ひとの話は丁寧に聴く」
「あまり長くしゃべりすぎない」(単なる自己主張の場にしない)
「ひとの意見を全否定しない」
ひとまず、この三つを約束事としましょう。
◆ お申込
主催の木村洋平(ginyushijin.kあっとgmail.com)までメールをください。(←タップ/クリックするとメールソフトが開きます)。
・お名前(ハンドルネーム可)を記してください。また、上記メールアドレスの受信許可を願います。
* 個人情報は、哲学カフェ@札幌に必要な連絡以外では使用しません。
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会場の「つぐみ」さん入口 |
・哲学をまったく学んだことがなくても、結構です。予備知識はいりません。気にせず、お話ししたいと思ったら、お越しください。他方で、もちろんお詳しい方が専門の立場から発言いただくことも歓迎です。
・今回、平日の昼間ということで、一般の勤め人の方は参加しづらいかと存じますが、ご容赦ください。
・途中退出可です。無理なく、お越しください。
・会場への道順
東西線、西28丁目駅の出口1または2から北5条通りを東へ。角にワイモバイルのある5差路の交差点を右折して、ちょっと歩いて左手。
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ショップカードより |
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入口 |
・哲学カフェの始まりからアメリカでの活躍者の話をまとめました。こちらのブログ記事をご覧ください。
・主催者は、札幌を中心に開かれる読書会「本のカフェ」を運営してもいます。本のカフェについては、こちらをご覧ください。
・日本の哲学カフェについては、以下のリンクを張っておきます。ご参考まで!
カフェフィロ
てつがくカフェ@ふくしま