2016年8月18日木曜日

【ご報告】哲学カフェ第3回@札幌

日時:2016年 8月7日(日) 18-20時
場所:珈琲とお菓子 つぐみ
参加人数:10名
参加費:1000円+ワンドリンク
テーマ:札幌とはなにか


今回のテーマは、「札幌とはなにか」(どういう街か)。第1回が「Home(我が家、故郷)」、第2回が「幸福」でしたので、次は具体的なテーマを、とこうなりました。


結果、札幌に住むひとならではの知見や感想が飛び交って、密度の高い話し合いになりました。これは地元でなければできなかった、と思います。

こんな話がなされました!と以下に書き出してみます。

「山と海、自然が近くにある」
「ひとの出入りが激しい(転入出)。自由。来る者拒まず、去る者追わず」
「流れ者の集まり。アメリカやオーストラリアみたい」
「九州の方だと、たとえば、「誰々さんちの何番目の子がどこへ嫁いで/就職して」といった突っ込んだ話題になるところ、札幌は干渉しない。あっさり」
「田舎。せかせかしていない、のんびり、気楽」
「(文化の)持続性がない。飽きっぽい。根づかない」


ここで、「ひとが集う場所」が札幌にはあるのか、ほかの都市と比べてどうか、という問いかけ。

沖縄ではなにかにつけてお祭り、お酒。地縁のコミュニティが強い」
京都では、地蔵盆があったり、新興地区でも宗教性をあまり気にせず、お祭りをやったり。小学校の時のひとのつながりが核にある」
函館はよそ者に冷たいかも。値踏みする。閉鎖的、と自分たちでも言う。七夕の祝い方はすごい」

翻って、札幌は、子育て支援の集まり、イベントなどの充実はあり、自分から情報を探して、出掛けてゆけばいろいろ見つかる。ただ、官が主導であることも多い。もともと、ひとの集いや文化的なことがらに対する関心が低い、と長く住んでいて感じる。

……といった吟味がなされました。最後に、

「十年住んだけれど、居心地がよすぎる!」
「全部がベッドタウン」

といったユニークな意見も聞かれました。


会場のつぐみさん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

主宰・文責・写真:木村洋平