2019年2月17日日曜日

ランプライトの夜

2018年、名古屋にオープンした泊まれる本屋「ランプライトブックスホテル」に宿泊した。


ロビーの代わりに「旅」と「ミステリ」にかかわる本がいっぱいの図書・作業スペースがある。

ホテルに入ったところ。フロントの横
図書・作業スペース

ちなみに、部屋にも絵画のように本が飾ってある。
ソファ横に本

ふつうのシングルルーム。右手に本2冊

さて、ホテルの紹介はこのくらいにして。

今回は出張で、「せっかくなら」とここに泊まったのだが、その夜に驚かされた出来事を書いてみたい。

21時すぎにチェックインした後、小道を一本はさんだローソンに向かった。そこで、すれちがった女性から声をかけられた。

「木村くん」

はっとして顔を見たが、誰だかわからない。

「はい、木村です。失礼ですが、どちらさまですか?」

知り合いなんてほとんどいない土地だからいぶかしむ。でも、名前を聞いて思い当たる。大学のサークルでいっしょに活動した仲間だった。ちょうど、ぼくと同じランプライトブックスホテルに泊まっているという。

「よくぼくの顔を見分けられたね」

十数年ぶりの再会。

ふたりでホテルの小さなカフェスペースに座って話をした。

あれから十数年分の報告は、15分か20分で済んだ。
お互いなつかしいが、ぼくはある出来事でやむをえずサークルを離れて以来、親しかったメンバーともほとんど連絡をとっていなかった。

なんだか小説のようだが、ブログで小説仕立てに語られても退屈だろうから切り上げる。ぼくらは立ち入った話もせず、それぞれの部屋に戻る。

ともあれ、会えたことはうれしかった。