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『遊戯哲学博物誌』
2019年3月2日土曜日
所有された土地、手つかずの空
ネイティブアメリカンは「土地の所有」という観念をもたなかった。土地はみんなのもの、というより、母なる大地だった。
しかし、白人が土地を所有するようになってからは、「狩猟許可証」をもたないと狩りもできなくなった。
□ □ □
現代のぼくらも分割され、所有された土地に暮らしているけれど、空だけは所有できないなあと思った。
空は誰のものでもない。
青い空を赤く塗り替えられるのは太陽だけだ。
札幌に雪が降れば、北海道知事が晴れさせるわけにもいかない。
手つかずの空ははてしなく広がっている。
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