エシカルとは、「ひとや環境、地域、社会に配慮すること」──そういう配慮をしながら行動を「選ぶ」ことです。たとえば、
今日は買い物のついでに、近所のカフェでネルドリップのコーヒーをテイクアウト。
──おしゃれだけど、ほんとうにこれでよいのかな?
コロナで客足が遠のくお店を応援する。地域につながりを作る。それはいいことです。
けれども、一方では「外出や接触は慎んで!」という声もはっきりあります。
では、僕がネルドリップコーヒーを頼んだのはよかったのか、よくないのか。
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──「エシカル」には正解はないよね。そういう風に、よくエシカル仲間と話します。
エシカルとは「選ぶ」こと。
たしかにフェアトレードやオーガニックの製品を「選ぶ」のはよいことです。
でも、実はフェアトレードの商品を買う時にだって、金銭的なこと、本当に必要なものなのか等、考えます。
それに、日常のなかでは「選ぶ」判断に迷うこともたくさんあります。
最初の、コーヒーのテイクアウトひとつ取ってもそうです。
エシカルに「正解」はなく、誰かが「それが答えだよ」と教えてくれるわけでもありません。
だからこそ、ひとつひとつの「選ぶ」を自分の手で、大切に育んでいくのではないでしょうか。