障がい者の通所施設ではたらく方にお話を伺いました。
コロナ対応で「緊急事態宣言」が出る今日、2020年4月7日の昼頃です。
お店も併設しており、そこでは障がいをお持ちの利用者さんもスタッフといっしょにはたらいています。今回、お話を聞かせてくれたのはこの運営団体の創始者であり、いまはベテランスタッフとしてはたらく方です。
以下、伺った内容を箇条書きでまとめます。
・緊急事態宣言が出ても、施設を閉じないでいようと話し合っている。
・市からはなにも指示が出ていない。いまのところ支援もない。たぶん、今後も(宣言が出ても)状況は変わらないだろう。
・スタッフの安全が気がかりだ。公共交通機関を使って通勤するスタッフをどうするか。感染のリスクからスタッフを守れるか。
・車で通勤するスタッフについては感染リスクは比較的、軽度だろう。
・閉所や縮小をすると、利用者さんのご家族に負担がかかる。毎日、家でケアをすることになるから。
・いくつかの同業者(施設)とも連絡を取り合っているが、施設によっては、家から外に出てしまう傾向の強い利用者さんもいる。通所施設が閉じてしまうと彼らを守りづらくなる。
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ここからは私見ですが、閉所などの指示を出してしまうと補償なり、利用者さんの不利益に対する責任なりが生じるので、政府や自治体は指示を出しにくいのでしょう。
そのため、現場が「現場の判断」(と責任)で頑張るしかない、という状況のようです。
ニュースでは、高齢者施設においてデイケア等、一部サービスの見直し(縮小)をするという話も報じられていますね。
福祉の現場に過度な負担がかからないことを祈ります。──
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最後に、この記事のご確認をお願いした時、お電話で聞いた言葉を載せます。
「(どうしようかと協議をしたが)やらないことで起きる破綻の方が大きい。必要だからやる。そのあたりは医療関係者と同じだと思う。スタッフも使命でやろうと考えているんだよね。シンプルなんだよ。(行政からの)付帯条件を考えても仕方ない。やるしかないよね、ということでみんな黙って(うなずいた)。それで決まり。
ただ、行政に声を届けられるのもわたしたちだけだから、ぶつくさ言うのはやめない。ぶつくさ言いながら、やることはやる。」
とのことです。
僕もこうして、ぶつくさ言うお手伝いをしようと思うわけです。