ここでは、5月と6月の「思索メモ」より、抜粋します。
思考の断片です。
狩猟採集民も農耕民も結局のところ、土地に根ざすという一点では変わらない。
ではなぜ、古代ユーラシア人、原日本人、アイヌの人は舟でアラスカへ渡ったのだろう。
"かっこいい上司ってどんなひとか? かっこわるいを引き受けて、かっこいいをひとにあげられるひと。"
一部の人は言う。
「大事なものが失われて行きますね…」と。
僕は言う。
「取り返しのつかないものを取り返しに行く過程が人生だ」と。
勇気を出せ。
この国で最も恐ろしい戦いは、反政府ではなく、反世間をやることだ。
運命の天秤は必ず釣り合う。
砂漠の上で、水を生み出し続ける仕事。
世間には、人間はいない。
世間のなかでそれを超克するものだけが、人間になれる。
今の時代、本当に求められていることはアドバイスでも治療でもない。聞くことだ。
本当のニーズとは、聞くことなのだ。
表現の壁。
なぜ表現が届かないのか。表現の仕方の、テクニックの問題ではなく。表現を聞くひとがいないからだ。
表現には心を込める。それには時間がかかる。心のこもった表現を聞くひとが要る。
"かそけき声を聞き取る者"
木を切っちゃいけないんだよ。木は伸ばしておくんだ。それがエシカルなんだ。
そして、まっすぐに穏やかに愛すること。
からだのなかに血流とともに音楽が流れる。脈打つ。それが歌になる。
情熱とユーモア。歌や踊りの表現。令和のトレンド
焦らないこと。浮つかないこと。
力をたのむ者は力によって滅びる。
社会の歯車が好きか? 安定して。
スピノザとキリスト教とグノーシス思想とはすべて次元を異にしながら、重なり合い、遊戯の哲学に融和する。
モモにひとつだけ足りないのは、ものを考えるということ。
読者がそれをやらないと、ただの寓話になってしまう。
"夏は、あたかも永遠を眼前に望むかのように、なんの憂いもなく静かにそして悠々といる、忍耐強い人々のところにだけくるのです。"
若き詩人への手紙 リルケ
其は力に満ちていながら、力みなく滞りなく緩やかである。其は芯を通していながら、硬さなく直なく揺らいでいる。
(もう20年くらい、思いついた言葉をメモする生活をしています。古いノートはずいぶん捨ててしまいました。)