2022年、スタートを切りながら大切に感じているのは「大局観」です。
エシカル・サステナビリティにおいては、俯瞰的・長期的にものを見ることが大事にします。これが大局観です。
しかし、それを十年続けると、雑木林は消えてはげ山になります。しかも、その山を源流としていた川は氾濫します。木がなくなれば、土壌は流出します。麓での農業も難しくなります。鳥や植物は減ります。
こういう状況において目先の利益だけでなく、水系や生態系、農業などを考慮したうえで、事業が持続できる方法を考えることが「サステナビリティ(ESG)の経営」と言われます。
つまり、大局観のあるひとは、目の前の状況や生活にも向き合いながら、同時に俯瞰的・長期的な視野も持てるわけです。
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このことは生活でも同じです。自分の生き方や地域とのかかわりにも大局観は活きます。そうした見方ができると、長続きする幸福を育むことにもつながりそうです。
こういう意識は誰にとっても大切ですが、とくに政治家、官僚や公務員のエリート、大企業の経営陣、銀行や投資家には求められています。
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ところで、エシカルは自分から始まります。起点は「今ここ」の自分です。
もちろん時事を知り、政治・経済への批判意識を持つことも大事です。しかし、「上」を叩いて自分は無責任というのは、戦後のインテリをはじめとする人たちがさんざんやってきたことです。
叩いても褒めても、日本人は「おかみ」が大好き。しかし、もうそういうメンタリティは脱却したいと思います。
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「エシカルは自分から」ということで、まずは僕自身が大局観を持って、ときには今をじっとこらえながら、将来を期して行動します。