わたしのなまえは、とよこです。
これは五月のはなしです。
あるひ、わたしがにわでみみずをつっついていると、
たぬきがひょっこりやってきました。
「こんにちは。とよちゃん。ぼくはたぬきのたぬすけさ。きみにひまわりのたねをあげよう。」
そういって、ぽん、とひまわりのたねをわたしの手においていきました。そこで、わたしはそれをそだててみようとおもいました。
さっそく、もらったたねを、つちのほこほこしたところにうえました。みみずがいて、そのつちはよさそうだったからです。たねもげんきがでるといいな、とおもいました。
ふたばがはえてきました。ちいさなはっぱがふたつそろってでてきます。たぬきのたぬすけもきて、「それはふたばだよ。」といいました。「みずをやりすぎないようにきをつけけてね。」とも。わたしは、きをつけて水やりをしました。
六月には、ほそいぼうをつちにさします。すると、ひまわりがまきつくようになりました。ああ、こうやって、たいようにむかってのびていくんだな、とおもいました。
なつやすみのえにっきをつけることになりました。
わたしは、たいようににっこりまーくをかきました。わらっているたいようです。そのほうが、たいようらしいとおもいました。
ひまわりも、にっこりと花をひらきました。さんさんとおひさまが出るので、ひまわりもいきいき咲きます。それで、わたしはえにっきにも、げんきにわらっているひまわりをかきました。
ひまわりがいっぱいにひらいたころ、たぬきのたぬすけがまた来ました。「やあ、こんにちは。とよちゃん。ぼくのこと、覚えているかな。ひまわりをそだててくれて、ありがとう。」
「いえいえ。」とわたし。たぬすけは、ひまわりの花をのぞきこんで、「これはいいひまわりだ。」と、びっくりしました。わたしはほこらしかったです。たぬすけは、わたしのえにっきもみて、「よくかけているね。」とほめてくれました。
それから、たぬすけは、ひまわりの大きなはっぱをりょうてにもつと、ひまわりとダンスをはじめました。たぬきとひまわりがおどるのをみるのは、たのしいものです。それが、なつやすみのえにっきのしめくくりです。
すてきなえにっきになってよかったです。たぬすけと、ひまわり、どうもありがとう。