2014年3月11日火曜日

【東京新聞のまとめ】2014年3月11日

かんたんながら、今朝の東京新聞をまとめてみよう。反原発、特定秘密保護法反対など、旗幟鮮明な地方紙。読めないひとにも興味ある方がいると思うので、3月11日の朝刊より。

死者1万5884人 行方不明2633人 震災関連死2993人 避難者26万7419人

【一面】は「海を取り戻す」「絆を結び直す」の見出し。
相馬の漁師の言葉が載る。

【二面】「今、福島の海は」「魚種で汚染濃度に差」の見出し。

 水産庁のまとめでは三年たち、魚の検査で食品安全基準(1キログラムあたり100ベクレル)を超えるセシウムを検出する頻度はかなり減った。……体内のセシウムを排出しやすいイカやタコ、カニや、稚魚のコウナゴ、シラウオはほとんどND(検出限界以下)だ。
 対照的にヒラメやカレイ類、メバルなど、本来福島の漁業の中心となっていた沿岸の海底近くに暮らす魚は、検出頻度や濃度の下がり方が鈍い。
 【三面】「復興庁 役割果たさず」の大見出し。

 復興庁は2012年2月に発足した。構想段階では、復興事業を円滑に進めるため縦割り行政を排除し、各省庁の復興事業や権限を統合して、政策の立案から実施まで一手に担うはずだった。ところが、既存の省庁が自らの権限や予算を復興庁に奪われることを恐れて、……「骨抜き」にしてしまった。
 
【四面】「福を呼ぶ 日中学生交流」の見出し。
福島県と上海の高校生の交流を大きな写真入りでレポート。

扱いは【13面】だが、重要だと思われたのは、「限度値 去るベテラン」の記事。
 被ばくの危険と闘いながら廃炉作業を担う作業員なくして、事故収束はあり得ない。現場を熟知し、作業の中心となるベテランたちが、被ばく線量限度に近づき、次々と福島第一を去っている。
 限度値は「5年間で100ミリシーベルト」……例えばこの3年間で限度値を超えた人は、限度値がリセットされるまで2年間は原発で働けない。……「残り2年の仕事の補償はない。」
 
ほかにも、1〜4号機の現状を伝える「手つかず 溶融核燃料」の記事(メルトダウン(炉心溶融)した1〜3号機の現在。)も図入りでわかりやすく、重要と思われた。

以上で、かんたんながら、まとめを終える。