2015年2月27日金曜日

小説と児童文学のちがい

小説は、リアリティ(現実に似ていること)がベースにあるから、かえってロマンチシズムやファンタジーが際立つ。むしろ、そちらが勝負のしどころになる。

他方、児童文学や童話は、ファンタジーやロマンチシズムがベースにあるから、かえって現実との接点が大切になるのではないか。

エンデの『モモ』にせよ、アンデルセンの「もみの木」、リンドグレーンの「ピッピ」、ケストナーの『飛ぶ教室』にせよ、すぐれた作品はみな、子供の世界を失わずに現実と接続している。