2015年3月6日金曜日

雨と木曜日(37)



菜の花の酢味噌和えを作った。スーパーで198円の菜の花をみつけてうれしく、くつくつと茹でる。途中で噛んでみると、まだ茎が硬い。そのとき「酢味噌和え」ということばが浮かび、そうだ、作ってみようとなる。「支笏湖源水」の味噌が気に入っているので、あれならいい味わいになりそう。お酢は「やさしいお酢」という砂糖やなにやら入って口当たりのよいもの。春の味覚ができた。かつおぶしをふりかけたが、なくてもよかったかな?

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てきとうなブレンド。珈琲を家で淹れるときには、余った豆を使うこともあれば、掛け合わせを試してみることもある。もともとがブレンドでできている豆を掛け合わせることもあるから、ブレンドの二乗だ。先日、試みたのはビターブレンドという深煎りの豆と、中煎りでどちらかというと明るい酸味のブレンド。深煎りの方は焦げたスモーキーさが漂い、中煎りを混ぜると舌触りがまろやかになってすっきりした味わいも出る。一挙両得。

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久しぶりにヨーロッパ中世の歴史物を読む。ハインリヒ・プレティヒャ『中世への旅 騎士と城』。以前、さらっと読んだ覚えがあるが、再読。とっても面白い。アナール学派的な生活誌を描き出す。ドイツに一万あったというブルク(城)の分類から、内部の居住環境、鎧とファッションの変遷にも触れて、ご馳走の話、ビールとぶどう酒。なにより騎士文学の話は、ミンネゼンガー(吟遊詩人)とかかわり、読み応えを感じました。


【書誌情報】
ハインリヒ・プレティヒャ『中世への旅 騎士と城』、白水社(白水uブックス)、2010
(初版は1982年、原著はドイツ語で1961年)