2015年3月26日木曜日

本とエンパワーメント


なぜ、本を読むのか。本を読む理由。理由といっては言い過ぎだが、ぼくにとって本はエンパワーメントするものだ。ヒーリングではない。

もし、本の効果を「エンパワーメント」と「ヒーリング」に分けるなら、ぼくはいつも前者を意識する。本はひとを元気づける、励ます、力強くする、柱のような支えを与える。それができる。

他方、「ヒーリング」、癒しではない。エンターテイメント小説を読んで現実を逃れるとか、優しい言葉の書いてある本で和ませてもらう、悲しい詩を読んで共感を得たい、ということは僕の場合、ほとんどない。

なにかを得るために読む。それは利益や情報といった実益よりも、もっと思想を深め、視野を広げ、人間としてしっかりできること。そういう「エンパワーメント」があるから、本はすばらしいと思う。