2015年4月30日木曜日

雨と木曜日(45)

2015.4.30.


マイルス・デイヴィスの「ダーク・メイガス」(アルバム)を聴いている。アフリカの大地のリズムと形容され、非ヨーロッパ的とされる音楽。メロディーらしいメロディーはなく、リズムセクションが複雑な「ポリリズム」とおそらく呼ばれるものを奏でるなか、マイルスのトランペットが長い叫び声のようなものをあげる。ふだんエレクトリックな音に多少の抵抗を感じる僕なのだが、ここまで突き抜けた音楽はかえって馴染んでくる。

サイト「究極のオリジナリティ MILES DAVIS MUSIC」より「DARK MAGUS 」の紹介ページ:http://milesdavis.jp/dark-magus

【本と珈琲豆】『ヤノマミ』

〜本と珈琲豆は、楽しい書評コーナーです〜


ヤノマミはアマゾンの原住民だ。彼らの言葉で「人間」を意味する「ヤノマミ」と呼ばれている。彼らの集落に150日間住んだ記録がこの本。

2015年4月29日水曜日

本屋のこれから


本好きのひとりとして、素人ながら本屋のこれからを予想してみる。三つ、考えが浮かぶ。

ひとつはセレクトショップの台頭。ふつうの本屋とはちがって、書店員の目線で「これは」と思える本をセレクトして並べた、棚作りも品揃えも独特な本屋さんが増えてくるだろう。人口の少ない地方ではどうなるか難しいと思うが、都会や都心ではそうなると思う。

2015年4月26日日曜日

【本と珈琲豆】『何もかも憂鬱な夜に』


中村文則の『何もかも憂鬱な夜に』。

物語は三つの線をちぐはぐに辿る。ひとつは、施設で育った主人公の幼少期から青年時代。ふたつは、主人公のいまの迷い。みっつは、死刑囚の二十歳に満たない少年と、刑務官である主人公の対話。

2015年4月24日金曜日

【本と珈琲豆】 『鳥のように、川のように 森の哲人アユトンとの旅』


著者はジャーナリストで、アマゾンに住む賢人を訪ねる。賢人アユトンはインディオ(南米の原住民)であり、原住民の集落を旅して回りながら情報を交換したり、手助けをする人物であった。

2015年4月23日木曜日

雨と木曜日(44)

2015.4.23.


ウクレレの工房へご招待いただいた。個人でなさっている方で、20本近いウクレレを試奏できる。型は、通常のミニギターの形とそのおなかがより膨らんだ形、それからパイナップルの3種類。すべてコンサートサイズ(よくあるスタンダード・ウクレレはソプラノで、それよりワンサイズ大きいもの)で、釣り糸の弦が張ってある。フロロカーボンという。一本、ハワイ原産コアの木を使ったウクレレは、魂が宿っているかのような音がした。

2015年4月20日月曜日

追記:芸術、仕事の作法

「芸術、仕事の作法」への追記。

もし、芸術的な仕事や独特な生き方をするひとが「制作(仕事)そのものを生きがいにしない」のなら、なぜわざわざそれを選ぶのか、と思われるかもしれない。

それは使命があるからだ。天か神様かグレート・スピリットか、なにかわからないが、そのひとなりに「使命」を受け取り、その仕事をするために自分は生まれてきた、と知るひとが「芸術」や「本を書く」その他の仕事をする。

芸術、仕事の作法


「働き方研究家」の西村佳哲さんの本『みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?』を読むと、多くの「やりがいを感じて働く」ひとたちが登場する。そのなかで、精神障害者福祉施設の「べてるの家」で理事を務める向谷地さんだけ、トーンがちがった。

2015年4月19日日曜日

雨と木曜日(43)

2015.4.16.


舘野泉さんのアルバム「記憶樹」を聴いた。ジャケットもいいお顔をしていらっしゃる。もう70代。「左手のピアニスト」として再起されて9年。現代の作曲家から彼に献呈された曲も多く録音されている。アルバム・タイトルになっている「記憶樹」のひと連なり(10曲)も素晴らしいが、間宮芳生さん作曲の「風のしるし」も僕はとても好きだ。穏やかな情熱をもって「音楽している」様子が、静かに伝わってくる。聴き応えがある。

【ご案内】本のカフェ第18回@札幌

* 定員に達しました。*


日時:5月10日(日) 15-17時
場所:Seed(東西線、西18丁目駅そばのカフェ)のレンタルルーム
定員:10名
参加費:1500円(ドリンク、お菓子付き)

オリーブオイルを使ったヘルシーなパウンドケーキがおいしいカフェです。お店は新しく、地下鉄の駅からすぐの好立地。クラシカルな雰囲気と常連さんのいるカウンターも居心地のよい場所です。

2015年4月17日金曜日

【ご案内】リラックス・ミュージック・ナイト@札幌

ーーハープの生演奏で、くつろげる夜を♪
ーーからだにやさしいパンと有機の珈琲。。。

日時:5月2日(土) 18:30 - 20:30
場所:詩とパンと珈琲 モンクール(西18丁目駅、徒歩5分)
定員:13名
参加費:1200円(珈琲、紅茶、パン付き)

札幌も花咲く5月、気分転換にリラックス・ミュージックを聴きながら、おいしいパンと珈琲を楽しむ会へおしゃべりに来ませんか。

☆ ヒーリング・ミュージックからジャズ、アイリッシュ、古楽までリラックスできるBGMを揃えます。♬

☆ サルテリー(箱ハープ)ほか、中世ヨーロッパの楽器を使ったインスト、弾き歌いが聴けます。♬

☆ 「南青山珈琲店」の有機珈琲をハンドドリップしてふるまいます。♬

☆ くつろぎに、食べに、楽しみに。おひとりでも、ご友人お誘い合わせのうえでも。♬


【本と珈琲豆】芭蕉に迫る、ホームレス川柳

〜「本と珈琲豆」は書評コーナーです。〜


ビッグイシュー日本が刊行して、全国のビッグイシュー販売者からしか買えない(書店には並ばない)幻の句集『路上のうた ホームレス川柳』。

2015年4月13日月曜日

【ご報告】本のカフェ第17回@東京

2015.4.11.土 14-17時
町田、ひじかた園ティールーム
参加:6名
1500円(お茶、菓子付き)


今回は、3回目の東京開催。町田のひじかた園という老舗のお茶屋さん、小綺麗で温かなティールームにてこぢんまりと集まりました。バラエティに富む4冊の本が紹介されます。

2015年4月9日木曜日

雨と木曜日(42)

2015.4.9.

midori社製のトラベーラーズノートは黒または茶の革が美しく、中を差し替えられるのも楽しい、カスタマイズのできるノートとして人気です。その2015年限定エディションとして(かなり濃く、紺色のかすれたような青)が発売されました。すでに黒をもっていたこともあり、「どうしようかな…」と迷い、やめようかと思っていたのに、どうしてもその魅力に抗しきれず、「ものとして素晴らしい」と思い切って買ってしまいました。

【本と珈琲豆】『感情教育』フローベール


フローベールの代表作、19世紀フランス文学の名作である『感情教育』を読んだ。光文社文庫の新訳で、とてもよい訳のように思われた。

以下、多くの引用をしながら、『感情教育』がどれだけユニークな特徴を兼ね備えた作品か、一見ささいなところにも注目しつつ、概観したい。

2015年4月7日火曜日

【本と珈琲豆】『マザーテレサ すばらしいことを神さまのために』


マザーを紹介した本としては初期のものではないだろうか。原書は1971年。
日本では、写真家の沖さんがマザーの本を出しているが、彼がマザーを知るきっかけになったのがこの本。

2015年4月6日月曜日

【本と珈琲豆】Walkabout(写真集)



横長でたっぷり厚みもある写真集。竹沢うるま(「うるま」は沖縄の方言でサンゴの島、の意)さんが世界130カ国以上を回って撮ったもの。

【本と珈琲豆】パウル・クレー 地中海の旅



パウル・クレーの画文集。地の文は、クレーの手紙を引用しながら、地中海の旅を辿る。クレーは、スイスに生まれるが、ゲーテ以来、ドイツ語圏の文化人はイタリアへ旅するならいであったから、クレーも旅に出る。イタリア、シチリア島、チュニジアへも。ギリシャはゆけなかったらしい。

見開きに1枚ほど挟まれるクレーの絵も大好きなものが多く、満たされた。色彩の明るさは地中海の旅から得られたもののようだ。

【書誌情報】
『パウル・クレー 地中海の旅』、新藤信、平凡社、2014

2015年4月5日日曜日

【本と珈琲豆】『三木卓童話集 七まいの葉』

七つのおはなしと少しの詩が収められた130ページほどの本。


2015年4月3日金曜日

【本と珈琲豆】『社会を変えるを仕事にする』


〜本と珈琲豆は、書評コーナーです。〜


若手の社会起業家として有名な駒崎弘樹さん。病児保育といういままで見過ごされてきた社会問題に注目して「NPOフローレンス」を起業。保育園では預かれない、病気の子供の面倒を見る事業を始める。主として女性の「仕事と育児の両立」を可能にすることが社会的な目標だ。

2015年4月2日木曜日

雨と木曜日(41)


ジンジャーエール。お酒が飲めないからなおさら飲む機会もあるが、初めて出会った製品がこれ。"Rich Brown" というカナダドライ(コカコーラ社)のシリーズだ。最大の特徴は、ふつうのカナダドライは「香料」しか入っていないが、こちらはジンジャーエキスが入っていること。ウィルキンソンほどではないものの、辛さがあり、ふつうのカナダドライより喉ごしはきつい。その代わり風味も良くて香りが高い。甘みは控えめ。