2015年7月2日木曜日

雨と木曜日(53)

2015.7.2.


木曜日更新のエッセイ。今回は、改めて「雨と木曜日」について〜コスタリカの珈琲豆〜食戟のソーマの三本立て。


「雨と木曜日」は語感でつけたタイトルで、ふっと思いついてエッセイを書き始めた。もう53回目だから、1年を突破したことになる。とはいえ、実際には書けなかった週もちらほらあるので、とうに1年以上経っているのだが。コンスタントに書くことの大切さを思い知る。改めて紹介すると、「日々のこと」「珈琲について」「本について」の3部構成で、それぞれ200字前後にまとめている。今後ともよろしくお願いします。

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コスタリカの珈琲豆が美味しい。コスタリカのストレートーー最近ではストレートコーヒーについて、シングル・オリジンという言葉も使われる。農園までトレース(流通経路を明示すること。この透明性を「トレーサビリティ」などとも言う)して、一箇所で収穫したものをそう呼んで、重宝するようだ——は、きれいな酸味が利いてたまらない。深煎りしても香りが落ちない。コスタリカの深煎りは、だから美味しい。ブレンドもいける。

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漫画『食戟のソーマ』を1巻から読み始めた。週刊少年ジャンプで気になっていたタイトル。とても面白い。学園もので、主人公の料理人がとんでもなく巨大でハイレベルな料理学園に入学して、頂点を目指すおはなし。人間関係の描き方が面白く、「仲間」を大事にするジャンプにあって、周りはほとんどみなライバル。ハードボイルド探偵のように孤立しながら、気迫で料理対決(食戟。しょくげき)をくり広げる。発想も絵もすばらしい。

【書誌情報】
食戟のソーマ、原作:附田裕斗、作画:佐伯俊、協力:森崎友紀、集英社