2016.3.24.
木曜日に更新する日記風エッセイ。
今回は、桜の咲き始め〜コルチゾールと朝の珈琲〜ピリオド楽器とシューベルトのピアノソナタ。
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札幌から東京へ帰って来た。やはり桜に目が行く。淡いピンク色の花弁がふわふわとしてまだ咲き始めなのだね。心許ないようなひらひら。ピンク色に膨らんだ雲のような景色はちらほら見られ、写真を撮ってみたが、これ、一部は桃なのじゃないか?とも。色が濃いし、木もこぶり。きちんと枝と花のつき方を見れば、わかるか。鳥たちはたえずやってきて蜜を吸っているようで、にぎわう。花曇りと言えど、いっとき晴れて和やかでした。
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とあるwebの記事で読んだが、ひとは朝起きるとコルチゾールというホルモンが分泌されて、体の目覚めを促すようだ。それは太陽光に合わせて、生体バイオリズムを刻むという。しかし、朝の珈琲を、起きてから一時間以内に飲むと、このコルチゾール分泌を抑制してしまうとのこと。そして、より多くのカフェインを欲する体質になるとか。真偽と因果はともかく、自分の体調とのつきあいのため、朝一の珈琲を控えた日は調子がよいと感じる。
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古楽の話。モダンの話。僕は、基本的にピリオド楽器(当時、使われていた古い楽器)による音楽が好きなのだけど、シューベルトのピアノソナタはなんとも言えない。シューベルトの時代(19世紀初め)に使われていた「フォルテピアノ」での演奏は、たしかにじっくり定まるところあって落ち着くのだが、アファナシエフのどこまでも引き延ばすようなモダンピアノならではの演奏は、白い孤独と天国への果てしない階段を思わせて惹かれる。