2016年8月7日日曜日

旭川の街並みーー買物公園のうつりゆき

新駅舎

旭川についてはずっと記事を書きたいと思っていた。初めて訪れたのが6年前の2010年かな。旧駅舎が少しさみしそうに立っていたのを思い出す。あれから、旭川の街並みはどんな風に変わったのかーー駅前の買物公園通りのうつりゆき。



ざっとわかるかぎりで、思いつくままに書いてみよう。長くなりすぎないように…。

ここ数年で一番の変化は、駅前にイオンができた(2015)ことだろう。「ターミナルホテル」や「エスタ」(複合商業施設。コムサ・イズムが大きく入っていたが、2012,13年の頃、すでにお客さんの入りがさみしかった)の跡地に完成した。駅舎と平行して再開発され、新駅舎と直結する巨大なショッピングモールとなった。ホテル付き。


ちなみに、駅舎のなかはこんな感じの近代空間。だだっぴろく、空調が効くので学生さんが勉強したり、旅人がくつろいだり。


細かいことを言うと、新駅舎はイオンより先に完成したため、お食事処やカフェ(「フィーカ」)が入っていたが、イオンと直結したことで、これらも閉店、セブンイレブンなどに変わった。

では、駅前に伸びる巨大商店街とも言うべき、「買物公園通り」をみてゆこう。



駅前の一等地に「A館」「B館」を通路で橋渡しして、大きく展開していたデパート。西武が閉店することに。2016.8.31. なお、ポスターのキャラクターは最近、見ない気がする「あさっぴー」(旭川ゆるキャラ)。

西武の閉店をめぐっては、高齢世代は「デパート」が丸井今井に続いてなくなること自体が残念なよう。

若者世代も、LOFTと無印良品がどこへゆくのか(無印はイオンにも入っているのだったか)が話題になっている。僕としてはFeeeal(フィール)に入るかなと思うが…。


Feeeal(フィール)はこちら。駅から徒歩5分。旧丸井今井デパートの跡に作られた複合商業施設。2011年開業。しかし、2013年頃からか(私感)、テナントの入りに陰りが見え始め、地下にフードコートを作って活性化を図るも、今度は巨大なフードコートを擁するイオンができて…どうなるのかな?

いまは、2階、3階からすでにテナントが入りづらく、さみしい状況になっている。4階5階にはジュンク堂が入っており、人文書の揃い方が凄い。なお、旭川のジュンク堂は一般のジュンク堂と異なり、旧富貴堂(街の本屋さん)が資本をもち、独自の経営をしていると聴いたことがある。すぐれた本屋さんだ。


これは、西武の目の前にある「エクス」(エクスクラメーション、に由来するっぽい)跡だが、2014年に閉店している。複合所業施設で、ファッションなどを扱った。それらは、閉店後、先のフィールに移った店もあるとか。いまは、ツルハドラッグと免税店(カメラなど)が1階に入っているのみ。


買物公園を少しゆくと、「街のなかのバル」であるマチバルが見える。こういう大きめのカフェ兼レストラン・ダイニングのお店はすぐそば(「MORROWS」)にもあり、好まれているようだ。夏場は、アイスクリームを売る。


駅から徒歩10分ほど離れると、商店街の昔からのお店もけっこう残っている。ミッキー靴店さん。僕も3足くらい買ったことがある。揃えがよく、値段も安い。


「おもちゃのたもちゃん」。ステキな謎のお店(失礼!)。スーパーファミコンのソフトやゲームボーイのソフト、プリキュアの類の変身グッズなどが並ぶ、昔ながらの「ふつうのおもちゃ屋さん」。


空きテナントも目立つ。おととし、去年と歩いているが、だんだんに増えていると感じる。この写真は駅から15分近く歩いた場所。


こんなグラフィカルアートを施したお店も見かける。でも、iPhoneの修理をしているらしい。

「珈琲亭ちろる」へ。三浦綾子さんの『氷点』にも出てくるというお店。昔から文人が集い、2階の会議室は俳句会などに使われた。一度、閉店するが、2011年か、再オープンする。



奧には小綺麗な中庭があり、北海道にはめずらしく(?)モーニングセットも提供する。


際限がなくなってくるので、買物公園通りの端の方まで来たし、そろそろ止めよう。


これは、勇気がなくて入れなかったお店。


ギャラリープルプル。旭川ゆかり(出身)の絵本作家、あべ弘士さんの展示をしていた。


こちらは「子ども富貴堂」さん。子ども用の本を置く小さな本屋さんだが、読み聞かせイベントや、訪れた親子への選書も積極的におこなう。本棚は、絵本〜児童書が大半を占め、素晴らしい眺め。

面白い発見はいろいろとあるが、このあたりでお開きに。だいぶ長くなりました!おつきあいありがとうございました。


買物公園のシンボル