2017.10.26.
日々のエッセイ。
今回は、上原ひろみ * 伊藤計劃、SF * ハロウィン。
先日、母校へ行ってきた。美術室の回りは自然が残って建物も古い。懐かしい。母校はふたつあるが、どちらも真っ白なコンクリ、モダンな校舎へ建て替えが起こった。そうなると味気ない。
ジャズピアノの上原ひろみ、何枚もCDを聴いているが、2003年のデビュー以来、変わらずにポジティブでアグレッシブな音楽を作り続けている。一貫した精神で創作し続けることは並大抵じゃない、と最近思う。
伊藤計劃の『ハーモニー』を読んだ。改装版はライトノベルっぽい表紙。少女3人は「思いやりにあふれ、誰もが健康な社会」からの逸脱を試みるが……ユートピア小説でもあり、ひっくり返ってディストピアでもある世界。
SFはどうも苦手なところがある。宇宙もの、たとえば『スタートレック』もピンと来ない。現実からかけ離れた設定に冷めてしまうのか、それもさみしい。
とはいえ、荒木飛呂彦が絶賛する『AKIRA』というSF漫画を読んでみたい。
ハロウィンは、街の装飾が楽しい。商業主義はバレンタインにも恵方巻きにも迫るけれど、ハロウィンはなにをすればいいのか、消費の仕方がいまひとつわからないところが面白い。今年はハロウィンのカードやお菓子を親戚と友人に贈ってみた。そういう習慣がこれから根づくかも?
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