2019年2月19日火曜日

ランプライトの朝

ランプライトブックスホテルの朝食。


自分で好きなパンを選べる。ルッコラとドライトマトにチーズをかけたフォカッチャ。そして、甘辛く炒めた鶏そぼろのバゲット。

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カフェスペースが狭いため、相席になる。相手はヨーロッパ系の顔立ち、年の頃30くらいの男性。ぼくから、おはよう、と声をかけた。

日本語がわからないと言うが、英語はすらすら出る。「ぼくはスペイン出身だよ。韓国に4年半住んでいる。今回は仕事で名古屋に来たんだ。営業だよ」

相槌を打ち、てきとうに質問を挟むが、ぼくの英語は心もとない。それでも気にせず、世間話を続けてくれる。

「晴れている。青い空だ。韓国はひどく寒いし、空気の汚染がすごいんだ。青い空だね」

"pollution"(汚染)と何度もくり返していた。

「もうスーツを着て出かけなきゃ。会話につきあってくれてありがとう!」

ぐっと手を差し出されて、握手する。笑顔で部屋へ戻っていった。

できるビジネスマンだろう、と思ったけれど、それ以上に気さくに見知らぬひとと会話できる彼の姿勢に惹かれた。