2020年5月21日木曜日

ビッグイシューを3ヶ月分、購読する

左はキーラ・ナイトレイ。真ん中はグレタさん

雑誌「ビッグイシュー」は環境、労働、自然との共生、世界のマイナーなニュース、薬物依存や難しい病気と障害、映画、著名俳優インタビュー、料理といったユニークな切り口を併せ持っています。

紙面のデザインも美しく、楽しめます。

最近、読んだ3冊からざっと感想を上げます。

1. 環境活動家グレタ・トゥーンベリさんは、餓死寸前のシロクマの写真を学校で見たことを大きなきっかけに、うつ症状や摂食障害で苦しみました。もともと自閉症スペクトラム障害があり、家族もグレタさんの状態に悩みました。

そこで、父母は環境に配慮した生活をはじめ、グレタさんはだんだんと生気を取り戻し、ついに行動を起こすことを決意。「学校ストライキ」を計画し、ひとりで断行、メディアの目に留まってまたたく間にニュースが広がりました。

2. オーストリアで「極右に反対するおばあちゃん(Omas Gegen Rechts)」が抗議行動をしています。

3. ナイジェリアの首都ラゴスでは、「オカダ」というバイクタクシーが禁止され、市民が混乱に陥っています。オカダは市民に愛され、普及していましたが渋滞や交通事故を引き起こす原因とみなされています。

4. 虐待サバイバーとは、とくに児童虐待防止法(2000年施行)以前に虐待を受け、いまは大人として生きているひとを指します。彼らの子供時代には、保護も理解もなく、いまは精神的な後遺症に苦しみながら社会生活を営んでいます。彼らの生の声を丁寧に取材したのが、382号(2020.5.1.)です。

5. キーラ・ナイトレイへのインタビューは、イラク戦争の機密を扱った映画『オフィシャル・シークレット』(ナイトレイ主演)に光を当てます。

などなど。密度と多様性はすごいですね。

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「ビッグイシュー」はホームレス販売者が路上で販売しており、収益はビジネスパートナーである彼ら・彼女らに配分されます。

今、コロナにより路上での販売が難しくなったことから3ヶ月分の購読をビッグイシューのサイトからできます。(なお、「予想を上回る6000人を超える申込み」があったそうです)。

街へ出ないで、郵送でビッグイシューを購入するのは楽で、かえって申し訳ないようだけれども、たまにならよいかと思いますよ!