インドの詩人、タゴールは詩集「ギーターンジャリ」によってアジア人として初めてのノーベル文学賞を受賞します。1913年のこと。
そのベンガル語版からの翻訳。また一篇を紹介。
32
わが恐怖(おそれ) 砕きませ いざ
み面(おもて)を われに向けませ
近くゐて 識(し)りかねつ
何方(いづかた) 仰がむ
君 わが胸に 宿り
胸に 笑みかけませ
み言(こと) われに 告げませ
わが身に 触れませ
右手(めて)を さし伸べて
われを 抱きませ
思ふこと みな 誤り
求むること みな 誤りーー
笑(ゑみ)も虚事(そらごと) 涙も虚事
ここに来て 誤り 除(の)けませ
やはり紙の本で読むのと、こうしてブログに書くのは読後感がちがう。残念ながら。