2020年10月6日火曜日

【本の紹介】2030年の地球はどうなる?──サステナビリティの視点から考える2冊


『データでわかる 2030年 地球のすがた』サステナビリティの達人、夫馬賢治(ふま けんじ)さんの2冊目の著書です。この本はSDGs、サステナビリティ、エシカルといった領域を知るのにぴったりです。もし、中学高校の授業で例えていうと良質な「参考資料集」のイメージ。多角的なテーマについて一章ずつ、データとファクトで未来予測を示し、現状の問題点を探ります。

そして、この本の根底を貫く問題意識、すなわち「サステナビリティとはなにか?」「サステナビリティはいまどういう局面を迎えているのか?」について、わかりやすく説いた理論の1冊としては『ESG思考:激変資本主義1990-2020、経営者も投資家もここまで変わった』という夫馬賢治さんのもう1冊の本が大変、役に立ちます。こちらは言ってみれば「教科書」です。

この2冊はサステナビリティを知るための両輪であり、参考資料集+教科書がそろって、全体像が見えてくるでしょう。

環境省の幹部や大企業の経営人材をはじめ、いろいろな方面でサステナビリティの伝道師(エヴァンジェリスト)として活躍されている夫馬さん。「お体に気をつけて、八面六臂のご活躍を!」と祈りつつ、3冊目も楽しみに待っています。