2021年12月20日月曜日

文学・芸術・思想が今、社会のなかで重要だということ

僕は「文学、美術、音楽などの芸術と思想、哲学が、今の時代において社会のなかで重要である」と思っています。

その理由をひと言でいえば、芸術や思想が人間と社会の闇を見つめ、確認し、共有するために重要な役割を果たせるからです。


2021年9月16日木曜日

【本】『南部修太郎 - 大正浪漫ライブラリー第1巻』が刊行されました。


「大正時代は、近代日本の青春」──そんな考えをもとに、はるかぜ書房より「大正浪漫ライブラリー」が刊行されました。

第1巻「南部修太郎」は、小品を集めたアンソロジーになっています。私、木村は編集を担当しました。

2021年8月22日日曜日

SDGsからESGへ:エシカルとサステナビリティの現在のトレンド



空が綺麗に撮れると、緑色(エメラルド色)が入るので、「エシカルSTORYのロゴカラー」を思い出します。


さて、エシカルとサステナビリティの現在について、エビデンス(論拠や実証)がないので「エシカルSTORY」には載せられない話を書いてみます。

エシカルSTORY代表として活動するなかで、体感として「こうかな?」と思っていることです。

2021年7月21日水曜日

ドラゴンボール、悟空の精神論


ドラゴンボールの悟空について「責任を背負う大人」として描いてみます。ちょっとした偏愛エッセイです。

2021年7月5日月曜日

「食」のエシカル、7月におすすめの夏野菜など!


エシカルまわりでは「セルフケア」という言葉をたびたび聞きます。

「まずは自分の心身を管理して、元気でいないと、他人や社会にエシカルできないですよね!」という感じです。

そこで、7月を元気に過ごすための「食」の記事をエシカルSTORYに書きました。

2021年7月2日金曜日

香味野菜の思いつきサラダ


エシカル界隈では、「セルフケア」も話題です。自分で自分をキープできることから、エシカルが始まるという。

2021年6月26日土曜日

西田幾多郎と、遊戯の哲学


西田幾多郎の『善の研究』を読み直した。

10分か15分で100ページ超をめくり、すらすらと入る気がした。

料理と片付け


 料理は、日曜日におしゃれで飾った皿を作れるかというより、毎日、栄養のあるものを作れるかどうかだと思う。

片付けも、半年に一回断捨離をするよりは、日々、部屋や机まわりを綺麗にできるかどうかだと思う。

2021年6月23日水曜日

5月6月の「思索メモ」より


日々、思いついた考えや言葉をメモに取っています。
ここでは、5月と6月の「思索メモ」より、抜粋します。
思考の断片です。

狩猟採集民も農耕民も結局のところ、土地に根ざすという一点では変わらない。

2021年6月12日土曜日

責任と「果てない約束」

 


責任という言葉は、哲学でも問題になります。

今回は、社会的な責任と倫理的な責任について、ふたつに分けて僕なりに考えてみます。

2021年6月4日金曜日

世界を苦しむ - suffering the world


僕は、世界を思うと苦しくなることがある。

高校の頃から、哲学をしている時にそうだったが、よくよく思えば、いつでも世界を思い、世界に思いを馳せれば苦しくなっている。

2021年5月29日土曜日

エシカルSTORYの運営方針を考える

以前から、「成功」という言葉を中心に「社会的にどうあるのがよいか?」を考える時、立ち止まる言葉があります。

***

それでも

人々は、理性を失い、非論理的で自己中心的です。
それでも彼らを愛しなさい

もし、いいことをすれば、人々は身勝手だとか
なにか隠された動機があるはずだ、と非難します。
それでもいい行ないをしなさい

もしあなたが成功すれば、不実な友と、
ほんとうの敵を得てしまうことでしょう。
それでも成功しなさい

2021年5月22日土曜日

【詩】荒れ地へ


砂漠のなかに一本の道が伸びている。その先に自分の死地が待っている。

僕はそこへ一人で赴かなければならない、と思う。

そこには小さな花も咲いており、アリがいて、クモが踊り、岩が歌い、目には見えないソングラインが通っている。それをたどり、古い歌を聞き取る。

2021年5月2日日曜日

家と本


人間が家屋を発明したのは本を置くためだった。

家があるから積読が生まれるのではなく、積読のために家が建てられたのだ。


(だから、中近東からヨーロッパにかけて、はじめに家を建てたのはユダヤ人だっただろう。彼らは生きるために本を必要としていたから。)


以上、遊びですが、本当にそう思ったのです。

(中世イタリアの家に「書斎」が生まれた、という話を思い出します)。

心の栄養:リベラルアーツとは

先日、英会話スクール Your Story English のレッスンで「大学の教養課程はなんの役に立つか?」というテーマについて話した。

2021年4月20日火曜日

人生と本をめぐる3つの話。

この写真は、詩の図書館(note)


 毎年会う友人に、今年も会った。

「シェイクスピアは、『リチャード三世』が好きなんですよ」

「そうなの? 風采のよくない男が、王にのしあがっていく悲劇だよね」

十年以上のつきあいで、初めて聞いた。

彼は辛酸をなめて生きてきた。

2021年4月18日日曜日

旧東ドイツを舞台にした『革命前夜』。ひとすじの音楽を求めて

 


本屋さんにふらっと立ち寄ると、帯とPOPで店員さん激推しの文庫をみつけました。

旧東ドイツを舞台にした『革命前夜』(須賀しのぶ)を買いました。

エンタメ的な読みやすさと、歴史小説の醍醐味と、両方が楽しめますが、なによりも「今を生き抜く人間とはなにか」という問いに胸を打たれます。

2021年4月9日金曜日

リーダーシップについてのコメント(国連の中満泉さんのスピーチより)


エシカルな、サステナブルな世界を作るには今の世界を動かしていくリーダーシップが大切になるでしょう。

先日参加したイベントで、国連事務次長・軍縮担当上級代表の中満泉さんのスピーチを聴きました。

中満さんは「ガラスの天井」があるなかで、国連の上級職に就いた女性です。

短いスピーチのなかには複数のテーマがありましたが、「リーダーシップ」について彼女が話したことをほぼそのまま文字起こししました。

***

2021年4月2日金曜日

最近の「エシカルな生活」あれこれ


最近は、エシカルSTORYを運営するうちに、自然と生活スタイルがエシカルになってきました。

まずは、食生活。「旬のもの」を食べることを大切に。

2021年4月1日木曜日

新年度とエシカル

4月1日、 新年度ですね。

まずは、エシカルの話を!

電通さんのよい調査を見ました。

2021年3月28日日曜日

自分で解説:連作詩「ポイボス・ポイエーシス」の流れ

ムスカリと土筆。春ですね。

 連作詩として、このブログに掲載してきた「ポイボス・ポイエーシス」の紹介です。

1〜6まで全六歌を、かんたんに解説します。

2021年3月27日土曜日

連作詩 ポイボス・ポイエーシス その6

 第六歌

第五歌はこちら

ことばは光よりも速く
光が数百光年の彼方から
時間をかけて届くように
人の心に届く

連作詩 ポイボス・ポイエーシス その5

 連作詩 ポイボス・ポイエーシスの第五歌

第四歌はこちら




鳥よ
はばたける鳥よ 大空に
おまえの墜落を受け止める大地について語ろう

2021年3月22日月曜日

哲学小史 - ソフィストとソクラテス、そして現代の沈黙

知と戦の女神 パラス・アテナ(ミネルヴァ)の彫像

 今回は、哲学小史として、古代ギリシアのエピソードを紹介します。
それが現代につながっている、というお話です。

2021年3月21日日曜日

連作詩 ポイボス・ポイエーシス その4

第四歌



ムーサよ、歌え
こぶしの花の白い歌
春の応(いら)えに咲き渡る
つぼみと花と色褪せた
その花びらを風に乗せ

今、生命のにぎわいを聴こう
生命よ あなたはどこからやってくるのか?

2021年3月16日火曜日

作家にとって、貴重な編集者

 


作家にとって、編集者は貴重な存在です。

僕も4冊の本を出版してきたので、どんな編集者さんがついてくれるか、どう接してくれるかの大切さを感じます。

「エシカルな生活、サステナブルな暮らし」ってどんなもの?(私のケース)

 

山桜は散る頃

「エシカルってなに?」「エシカル、なにからはじめたらよいですか?」と、取材や対談で聞かれ、話す機会があります。

いろいろに答えるけれど、僕の生活をレビューしてみることにしました。

以下、雑談めいたエッセイです。スマホで読むと長いです。すみません。。

2021年3月15日月曜日

〇〇が広く知られていない時に、必要なのは「教育」なのか?

 

昔、学生時代に「法律を学ぶことの重要性が、日本では知られていない。どうすれば広まると思うか?」という問いに「教育を変えること。義務教育や高校で、法律を教えること」という回答を聞いた。

ポイボス・ポイエーシス - 明るい創造 その3

第三歌

第二歌はこちら

打ち砕かれた人々へ
鬱々となって夜のパリをふらつく
路(みち)の上で腰をおろして
天を仰ぐ

結婚の知らせ

 


札幌の友人からめずらしく電話がかかってきた。

「どうした?」

「入籍しました」

母との会話、詩のポイポイ


ムスカリの好きな母。

母に田村隆一の記事(note)を紹介したら……

「こういうの、いいじゃない。(田村隆一のは)わかりやすい詩で。洋平も売れる詩を書きなさい。難しいポイポイじゃなくて」

ポイポイ? 連作中の詩「ポイボス・ポイエーシス」のことだった。


そんなに可愛く略されるとは。

母にはかなわない。太陽神を持ち出しても!

古代ギリシアの太陽神 ポイボス・アポローン



2021年3月13日土曜日

ポイボス・ポイエーシス - 明るい創造 その2

 第二歌

第一歌はこちら

地獄の歌を街なかで騒がねばならない。
そう、彼らは言っている。

ちょうどよいことが彼らのモットーになった。
"ほどよくはたらき、
ほどよく遊び、
ほどよく息抜きを
する文明は善きもの哉!"

文明はフランスから始まり、
それに抵抗するのはドイツ人だった。

フランス革命の後に
ベートーヴェンの交響曲が
パリの栄光と繁栄の陰に
リルケとベンヤミンがいた

いずれもロマン派と戦時の闇に飲まれたが。
暴君は統帥ではなく、孤立の群衆だ。

ブルジョワが生まれた。
ひとりの赤子のように。
ブルジョワは天使だった。
紛れもなく天使だった。神と人間をつなぎ、
誰からも理念的な憧れの的となった。

「ドゥイノの悲歌」を歌うことで
天使たちを滅ぼさなければならない。
「美は恐るべきもの」だと
リルケは言うが、美はわれわれのものだ。

天使たちと手を結ぶ
彼らのはためく翼を詩の弓で射る
おおいなる羽ばたきは突風を巻き起こすが
歌の嵐は天使の群れにあらがう

そう、美は友愛となる
深い抵抗のうちで

おお、海辺の太陽が昇る そのためには
知れ、深い地獄へ潜り そこを彷徨うのだと
冥府の底に降りていく
ケルベロスも恐れるに足りない

なぜなら、生還するイザナギが
生まれ変わるオルフェウスが
かぎりないソネットが
ダンテからペトラルカ、
シェイクスピアからリルケまで
名を連ねているから


冥府の子宮を知る者は
そこから這い上がり、再び薄明に立つ

思い出の曙は
アウロラの指先に灯る光を
かざして水平線に昇りゆく
明るい太陽となって

真実を照らす
その時
お前自身が、君が、あなたが、僕が
私がポイボス・ポイエーシスをおこなう


紙ひこうきを折ることも
できる
折り紙は織り目成す布となり
海の編み目を紡ぐだろう



第三歌へ

2021年3月10日水曜日

ポイボス・ポイエーシス - 明るい創造 その1

 第一歌

新しい始まりについて語らなければならない。
はじまりの一歩を記さなければならない。
遊戯の光をもたらすため。

優しさと傷だらけの愛


優しさと傷だらけの愛について。僕の家族について。とあるエピソード。
そして、ソウル、パッション、優しさと遊戯の生。

***

2021年3月3日水曜日

依存とか執着とか、遊戯とか

お雛様 1個30円くらいのチョコ

☆ エシカルSTORYの更新が順調なので、幸せな2週間ほど!

2021年3月2日火曜日

エシカルSTORYと「詩の図書館」


エシカルSTORY と新しく始めた「詩の図書館」を並行して更新しています。

2021年2月26日金曜日

【詩歌】晩秋〜冬〜初春の和歌と俳句

昨年の晩秋から、この初春までの和歌と俳句を集めました。


2021年2月21日日曜日

遊戯の哲学──基本編

 遊戯の哲学についても、──エシカルや詩とのかかわりで──また見えてくる景色が変わったので、書いていきます。

2021年2月18日木曜日

【お知らせ】吟遊詩人はじめました。

 今まで、幾度となく使ってきたキーワード「吟遊詩人」を、職業にして立ち上げます。

「吟遊詩人はじめました。」

(冷やし中華みたいですが…)


すること:宇宙をかきまぜ続ける。

2021年2月15日月曜日

誰かとともに生きる──孤立する生命とならずに

 


誰かとともに生きる──ひとがひとりで生きないことについて。

2021年2月9日火曜日

川久保玲と反逆のファッション

コムデギャルソンを率いるデザイナーの川久保玲さんは、ファッションにかぎらず「反骨精神」を強調する。


【詩】反骨と素直さ



反骨であれ。

反骨は、社会に対する深い善意から生まれる。
人々への愛から生まれる。
そして世界に希望を乗せる。

2021年1月23日土曜日

倫理をくぐり抜ける



エシカルSTORY の仕事は、ほかの仕事よりも「エシカル」だというわけではない。

2021年1月22日金曜日

2021年1月15日金曜日

新年お茶会(ZOOM開催)について


*このイベントは終了しました。ありがとうございました。*

2021年1月13日水曜日

料理人と、誰かの幸福



今日は夕方、3人分の炒飯を作っていた。大きめのフライパンに具材をたっぷり入れる。

その前に料理人たちを取材した記事を読んでいた。

「料理人は寡黙で、自分の意見を強く主張しないひとが多いが、コロナ下でも変わらず、客に向き合っている、社会に対峙している」という話だった。