2020年4月29日水曜日

【メモ】ふたつの世紀の先へ──ロマン主義と批評の彼方へ

クロード・モネ《サン・ラザール駅》
もっとも印象に残る絵画のひとつ
当時、工業化の最先端だった場所
ベンヤミンを思い出す(『パサージュ論』)

ふと、こんな問いが浮かぶ。

黄金の十九世紀──ヨーロッパ文化の円熟期、そのあとに来た二十世紀は批評の世紀だった。マーラーを最後に、ベートーヴェンに根ざす美学の伝統は断たれた。花開いたロマン主義はしょせん個人の夢幻にすぎない、とみなされた。

この二十世紀の判断は正しかったのか?──いや、そう問うのはまちがいだ。そうではなく、「十九世紀と二十世紀は統合されうるか」と問うべきだ。それがいまアクチュアルな問いであり、ぼくらの課題だとも言える。

2020年4月28日火曜日

【本と音楽】ベートーヴェン再来──フルトヴェングラー『音と言葉』



『音と言葉』(フルトヴェングラー著、新潮文庫)は不可思議な科学の色をして色褪せて積まれた本の一冊だった。それを手にとって、フルトヴェングラーの指揮する第五(ベートーヴェンの「運命」)をかけた。

2020年4月26日日曜日

【エセー】死を想え(メメント・モリ)

神秘の詩人 エミリ・ディキンソン
Daguerrotype of Emily Dickinson, c. early 1847

とある若い女性が、癌のため余命一年を宣告されて死の前に書き綴った文章を読んだ。
「あなたならその一年をどのように生きますか」。

これは「死を想え」(メメント・モリ)の問いだ。

【新刊】『ESG思考』夫馬賢治──サステナビリティ推進者から突きつけられた「レター」を読もう


最近、出版された『ESG思考 激変資本主義1990-2020、経営者も投資家もここまで変わった』(夫馬賢治、講談社プラスα新書、2020/4/13)を三回読む。


──世界では、環境・社会・企業統治を重視する「ESG投資」とそれに応える企業、支援する政府という構図が出来ている。こうした「サステナビリティ」を重視した経営と投資が主流である。いま出遅れている日本もこれらの動きにキャッチアップしないと生き残れない。

本書の内容はこの通り。著者の夫馬賢治(ふま けんじ)さんは日本におけるサステナビリティの研究と実践に活躍する「時の人」だ。彼はこの本を通して、また自身の活動を通じて、日本のサステナビリティへの取り組みの弱さに警鐘を鳴らし続けている。

2020年4月16日木曜日

【本】ジッド『田園交響楽』

小説『田園交響楽』は、牧師の書いたふたつの手紙である。

【ことば】君看(み)よや双眼の色……

君看(み)よや双眼の色  語らざれば 憂い無きに似たり──

白隠禅師の言葉と伝えられるらしい。

口ずさむと、古代ギリシアのアルカイックスマイルを思い出す。

撮影:Ricardo André Frantz
Head of a Kouros, National Archaeological Museum in Athens

これらの彫刻は眼の奥に死を秘めているようにも思われる。

【はたらく×コロナ】コールセンターの「変わらない日常」


 取材日:2020年4月16日

今回、地方都市のコールセンターで働く中堅社員のFさんに話を聞きました。コロナで世の中が変わっても仕事も日常もほとんど変わらないようでした。

2020年4月10日金曜日

【エシカル】「エシカル」とは、選ぶこと

エシカルとは、「ひとや環境、地域、社会に配慮すること」──そういう配慮をしながら行動を「選ぶ」ことです。たとえば、


今日は買い物のついでに、近所のカフェでネルドリップのコーヒーをテイクアウト。
──おしゃれだけど、ほんとうにこれでよいのかな?

【エシカル×哲学】フリードリヒ大王の笛


Twitterのタイムラインを見て、考える。

──じぶんにとって「家父長」に当たりそうなものをむやみに叩いているうちは、隷従のメンタルを抜け出せない。自立して、大人になろう。と。

【詩歌】花降りて遠ざかりゆくひとびと


「四月は残酷な月」とT.S.エリオットは詩集「荒地」に書いた。まことに僕にとってもそうなった。


花降りて 遠ざかりゆく ひとびとも
まなうらにある 声はそのまま

ひとりふたり、三人四人、顔が浮かぶ。

【詩歌】「春の風景」──杜甫


杜甫(とほ)は中国、唐の詩人。8世紀に戦乱とさすらいの人生を生きた。

「春の風景」(原題「春望」)は彼の代表作とされる詩だ。
いまの僕らともどこか重なる。

2020年4月8日水曜日

【エシカル×思想】愛についての長い文章


こうして離れ離れになり、またはいっしょに住んでいるからこそ難しくもなる、「愛」とはどういうものなのか。

コロナをめぐって厳しい時間を生きるひとが多いなか、これまで哲学を学び、詩を読んで来た僕にできることはなにかと考える。

実はコロナにかぎられない、個々人の危機もまたいつの時にもあり、みな人知れず厳しさに直面する。そうした普遍性とも、いまこの現実とも向き合いながら、「愛について」書いてみよう。

2020年4月7日火曜日

【エシカル×コロナ】ある障がい者通所施設の判断──緊急事態宣言が出る日に。


障がい者の通所施設ではたらく方にお話を伺いました。
コロナ対応で「緊急事態宣言」が出る今日、2020年4月7日の昼頃です。

2020年4月1日水曜日

【エシカル News】Allbirds(オールバーズ)日本版オンラインストア 4/1 オープン



サステナブルなファッションブランド(いまは靴)として先端を行く Allbirds(オールバーズ)が、本日、2020年4月1日にオンラインストアをオープンしました。