2020年12月23日水曜日

人間の「条件」

誰しも人間を「条件」で判断してしまう場面がある。

「あのひとは、どういうひとか」

・ルックスがいまいち

・服装はおしゃれだ(今風である)

・就職先の安定感に欠ける

・学歴が高い

その逆、等々。

これがクセになると、自分のことも「条件」で見るようになる。気づかないうちに。

美は向こうから……



美は向こうからやってくる。
私たちは真を求める。

2020年12月15日火曜日

知性を遊ばせる


知性は武器として使うと強力なものだ。

2020年12月13日日曜日

旅立ちの朝

旅立ちに本当に必要な荷物はひとつだけだ。

見送る者たちの愛。旅人が立ち去る土地に根ざした人々の深い愛情。

ワタリガラスの告白

 

三日前、ある本を読んだ時、記憶と感情の奔流が止まらなくなった。そこから、自分の過去をたどり直し、おおまかな物語にまとめる作業が始まった。

これは僕の人生の告白であり、文明や社会とのかかわりを考えた物語だ。

2020年12月9日水曜日

瞑想と仕事、それから覚醒していること


 ここ半年ほど、瞑想の時間を取るようになった。直接のきっかけは、マインドフルネスに慣れた友人といっしょに実践したことだ。

30分ほどのマインドフルネスをすると(黙って目を瞑って座っているだけだが)途中からすーっと気分が落ち着いた。

それからは、5分でも15分でも、朝や晩に時間をとって座る。たいていは心が落ち着く。仕事のアイデアが浮かぶこともある。

2020年12月7日月曜日

【ことば・哲学】なぜ、それを言い表せないのか。

何度も考えて来たことを、ようやく言葉にして表現しようとする。文章はすらすらと続く。最後に、一番大事なところに差し掛かる。そこで、ひとつの思想が完結するはずだ。

2020年12月6日日曜日

吟遊詩人の仕事──神話を作る


吟遊詩人の仕事と「神話」について。私たちの「ルーツとなる物語」を紡ぐこと。ひとの声を聴き、集め、編み、語り継ぐこと。

2020年12月3日木曜日

ゆっくり歩く

ゆっくり歩く。

焦らないことだ。

2020年12月1日火曜日

声(を聞くこと、声が聞こえること)

 


ひとの声が聞こえる、というのはどういうことだろう?

2020年11月30日月曜日

ふらふらすること、写真展

 ふらふらすること。

wandering


俳句はふらふらしている。俳句は芸術なのだろうか?
マティスの絵が芸術であり、モネが芸術であるような意味で。

2020年11月21日土曜日

訃報──立冬の明るい朝に

先日、「僕もまたヘレンと再会する」の記事を書いた。ちょうどその記事を書き終えて、小さな神棚に手を合わせていた頃、彼女は永眠された。

2020年11月6日金曜日

僕もまたヘレンと再会する

写真家、星野道夫の『イニュニック(生命)』をふと本棚から手にとった。彼がアラスカに家を建てた記録から始まる。

マタイ受難曲の25歳

フルトヴェングラーが指揮するマタイ受難曲を聴いている。


僕はバッハの「マタイ受難曲」が好きで、心底、打たれ、聴いていた。25歳の時だ。

【メモ】アメリカ大統領選について思うこと

アメリカ大統領選について、思うことをまとめた。「本当はそうだよね」と思うひとに読んでもらうことは、けっして意味のないことではないと思う。

ひと言でいうと、どちらが大統領になっても同じだと私は思っている。

2020年11月5日木曜日

【詩歌】夏と秋の詩、歌、俳句

2020年の夏と秋に詠んだ詩、和歌、俳句をまとめる。

2020年11月2日月曜日

【随想断片集】ブルース・チャトウィン『ソングライン』より


『ソングライン』は旅人チャトウィンのオーストラリア見聞録。アボリジニを取材した小説。多くの思索的な引用を含む。

2020年10月27日火曜日

7年前の夏の詩

7年前の夏に書いた詩をみつけた。

ところどころ「雨ニモマケズ」を思わせる。手を加えずに公開してみようと思った。

2020年10月25日日曜日

【主に学生さんへ】『緋文字』講義──愛することの神話劇。そして現代へ


先日、アメリカ文学の名作『緋文字』を題材に、高知県立大学の白岩英樹さんと対談形式の講義をしました。その時のZOOM収録では話し切れなかったことも含めて、『緋文字』について語れることをブログにまとめておきます。

なお、内容は普遍性のあることがらなので、「学生さん」でないひとも『緋文字』を知らないひとも、読んでつまらないことはないと思います。

2020年10月6日火曜日

【本の紹介】2030年の地球はどうなる?──サステナビリティの視点から考える2冊


『データでわかる 2030年 地球のすがた』サステナビリティの達人、夫馬賢治(ふま けんじ)さんの2冊目の著書です。この本はSDGs、サステナビリティ、エシカルといった領域を知るのにぴったりです。もし、中学高校の授業で例えていうと良質な「参考資料集」のイメージ。多角的なテーマについて一章ずつ、データとファクトで未来予測を示し、現状の問題点を探ります。

2020年10月5日月曜日

蜘蛛の糸でつながる生命


物理的にも心理的にも離れているひとが、どこかで通じ合うこともある。たとえば、祖父母が生きていた頃、そういう風に感じなかっただろうか。

2020年9月19日土曜日

V.E.フランクルの癒やしと、ヴィトゲンシュタインの苦悩

 

はじめに精神科医 V.E.フランクルの医療の思想に触れ、その視点から哲学者 L.W. ヴィトゲンシュタインの人生を振り返る。最後に、じぶんを反省した。


先日、本屋でふと手にとったのが、『夜と霧』で有名なヴィクトール・E・フランクルの『死と愛』だった。フランクルはアウシュヴィッツほかの強制収容所を経験し、生還。その後、人間を肯定し、人生の意味にせまる著作をものした精神科医だ。

2020年8月31日月曜日

Black Lives Matter - 大坂なおみとマーティン・ルーサー・キングJr 牧師

テニスプレイヤーの大坂なおみさんが Black Lives Matter(黒人の命が大切だ)をめぐって試合の棄権を表明した。(その後、撤回される)。その時のツイート(英語)が胸に迫るものあり、和訳した。

* なお、そのツイートに載っている日本語は読みづらく、自動翻訳と思われる。

2020年8月27日木曜日

朝の時間

 


先日、英語でディスカッションをした。テーマは「仕事で燃え尽きないために、どうするか?」

僕は「朝早くに起きて窓を開け、陽の光を浴びる。座禅を組み、そのあとで本を読む」と話した。

2020年8月7日金曜日

【詩】神曲のおかげで - Divina Poetica


ある時、思った。いまは地獄へ降りるのだ、と。
地獄のJourney. 詩聖ダンテの後を追う。

2020年8月2日日曜日

友情の価値は……

友情の価値は、お互いのことを考えていない時に、それでも思いや記憶が、誰の名前ももたずに、ひとを支えるところにあるのかもしれない。

温かく優しい大気のように。満ち足りた水のように。肯定する大地のように。真冬に絶えない火のように。ひとの名前も顔ももたない、抽象となった思い出のかたち。

友情は不可算名詞。

【全3回】「伝える力」を育てる文章ゼミ 8月


Webメディアの記事、社内レポート、自己表現 etc…

ひとに「伝える」文章を書く、そして企画・構成を練習するための「ゼミ」を開催します。事前の課題をこなし、少人数でディスカッション。お互いに刺激を与え、楽しく進めます。

「ことばの初心者」から「自分を磨きたいライター」まで、ご参加お待ちしています。

2020年 8/6, 13, 20日(木)19:00-20:00
ZOOMミーティング(チケットご購入後、URLをお知らせ)
各回 限定4名
全3回:10500円/各回単体:4000円

新しいフリーランスのあり方、「マネジングプレイヤー」を考える



フリーランスという働き方が増えてくるなか、フリーランスのすぐれたあり方として「マネジングプレイヤー」というモデルを提示したい。

以下は、僕が出版・メディア業界で、マネージャーの立場もプレイヤーの立場も経験し、とくにマネージメントでいろいろな苦労をした実感をもとに書いた。しかし、業界を問わず、一般的に言えるのではと考えている。

2020年7月28日火曜日

【講座案内】7月30日(木)19:00〜 ライター・編集業の仕事のとり方、進め方(ZOOM)


連続講座:「本とことば」にかかわる仕事を始めたいひとへ

第3講座「ライター・編集業の仕事のとり方、進め方」のご案内です。

* ライターになりたい方、ライター初心者、主にWebメディアでの「企画&編集」の仕事も手がけたい方に向けてお話しします。

2020年7月26日日曜日

漂泊の歌人、西行の和歌より

西行は、平安末期〜鎌倉初期に生きた僧侶である。「修行」として日本各地を歩きながら和歌を詠んだ。

江戸時代に描かれた西行

ゆくへなく月に心のすみすみて果はいかにかならんとすらん

月を愛した西行はその澄んだ光にわが心の果てを思う。

2020年7月4日土曜日

重力の詩


脚に重力を通せ。とんでもない重力を
するとまっすぐに大地に立つ 詩は立ち姿だ
──ソローが言おうとしたのはそういうことだろう

2020年6月28日日曜日

宇宙遊戯のはじまり


ずっと広大な宇宙へと眼を上げ ひとり海の面に佇む
水よ なにを湛えているのか 一つの金貨かそれとも星空か
笑いも木霊しない冷たい土地へ いざ足を歩ませようと
それでためらうのか 真面目に降り止まない雨を遡ろう

2020年6月25日木曜日

対話について──M.ブーバーの『対話』からの抜粋試訳

M.ブーバーの『我と汝』『対話』(みすず書房の本では一冊にまとまっている)は心打たれる本だ。今回、その『対話』から一部を抜粋、試みに訳した。

「対話」とはなにか、考えるきっかけを与えてくれる。

2020年6月22日月曜日

【信頼】憲兵と詩人


信頼について、ずっと考えているなかで、こんな話を読んだ。

某詩人(故人)の話。敗戦の一週間後、市内で「白昼の惨劇」を目撃した。男が別の男を暴行している。見ぬ振りができず凝視しているうちに、暴行を加える男がかつて自分を取り調べた憲兵だったことに気付いた。痛めつけられているのは朝鮮人労働者だった。詩人は近づいて、昂奮している元憲兵の肩に、優しくそっと手をかけた。こちらを見た男は、詩人を認め、ああ、しばらく、といった。そして、憑きものが落ちたように、暴行をやめて、その場から去って行ったという。

ここには「信頼」の根が隠れているように思える。

2020年6月14日日曜日

「エシカルSTORY」がはじまりました


珈琲を落とすようにじっくり記事を書く

2019年11月に初めて起業の案を出してから半年。

「よりよく生きようとするひとの魅力を伝えるWebメディア」として「エシカルSTORY」を公開しました。

これから、毎日、楽しめる記事を書いていきます。

代表・編集長 木村洋平

2020年6月11日木曜日

2020年6月13日(土)Webメディア「エシカルSTORY」を公開します。


昨年11月から準備してきたWebメディア「エシカルSTORY」を6月13日(土)に公開します。

2020年6月6日土曜日

物語から醒める──あらゆるファンタジーの彼方へ出てゆく


本の上に枯れ葉を置け。
もはや、その文字が見えないように。

『はてしない物語』の外へ出ること
それが課題だった

それは神秘と芸術の領域を
すべて含む
あらゆるファンタジーの彼方へ
出てゆくこと──

2020年6月3日水曜日

【詩】地獄の太陽



おまえはどこにいるのか?

2020年6月2日火曜日

ホーム、地球、国連制作の動画



とくに前半、美しい動画だと思う。
英国のリチャード・カーティスが作ったらしい。たしかSDGsにも関与の深いひとだ。

ホームについてよく考える。

【詩歌】四月、五月の和歌と俳句──景/恋/古代ギリシア/旅


四月後半から五月の詩歌を集める。和歌と俳句と。

【景】
立夏 大地の子供を呼ぶ 並木道のトンネルを  あなたはくぐる

21世紀は批評精神を糧に──科学の詩へ


幸福

本当の幸福とはなにか?

「じぶんが充足された未来」を思い描く。
──安定した収入があり、家庭は平和で、仕事と余暇を満足して過ごしている。

あるいは、なんでもいい。

他方で、「じぶんを世界に向かって投げ出す」幸福がある。

2020年5月30日土曜日

生の目的について



生の目的について考える。

ぼくは『遊戯哲学博物誌』で万物が遊び戯れる様を描いたが、それは目的なき世界、ただただ生成変化の続く世界だった。

世界はそれでいい。だが、わたしたちは、いや、じぶんはどうだろうか?

2020年5月22日金曜日

映画グレイテスト・ショーマンの手紙


ミュージカル風の映画『グレイテスト・ショーマン』を観ました。どの歌のシーンもよいですが、一番好きなのは冒頭のシーンです。

貧しいバーナム少年と、上流階級の子女チャリティは偶然に知り合います。ふたりは海辺で会い、枯れ葉の道を歩き、古いお屋敷で冒険をします。境遇のちがいのため離れ離れになっても、ずっと手紙でやりとりを続けます。

そのシーンでかかる曲が、上に載せた Youtube の "A Million Dreams" です。最初は少年と少女の声で歌われ、後半は大人の声になっていますね。


さて、そういうわけで(笑)、起業する「エシカル」でも「手紙」の企画を始めました。

珈琲や紅茶、ハーブティーと直筆の手紙が届く「エシカルレター」のサービスを公開していますので、よかったらご注文くださいませ!

2020年5月21日木曜日

初めの詩人、テイレシアース


ヨハン・ハインリヒ・フュースリー画『死の国のオデュッセウスと予言者テイレシアース』(1780-85頃)


予言者のテイレシアースは、オイディプス王に真実を告げた。オイディプスは予言が実現するとはゆめ信じず、かえって怒りのことばを浴びせる。(ギリシア悲劇『オイディプス王』)

テイレシアースの姿は最初の詩人だ。



ビッグイシューを3ヶ月分、購読する

左はキーラ・ナイトレイ。真ん中はグレタさん

雑誌「ビッグイシュー」は環境、労働、自然との共生、世界のマイナーなニュース、薬物依存や難しい病気と障害、映画、著名俳優インタビュー、料理といったユニークな切り口を併せ持っています。

紙面のデザインも美しく、楽しめます。

最近、読んだ3冊からざっと感想を上げます。

2020年5月20日水曜日

【イベントご案内】cafe エシカル第4,5回


Webメディア「エシカル」公開に先立って、今週もオンラインカフェを2つ開きます。

【日時】
第4回 2020年5月20日(水)19:30-21:30
テーマ:ヨルノコーヒー(好きな飲み物について語る)

第5回 2020年5月24日(日)14:00-17:00
テーマ:本や映画にみる、ひととしてかっこいい生き方

→ イベント終了後、zoomリンクを削除


【概要】
ZOOM/入退室自由/音声のみの参加OK
料金:「エシカルレター」で注文をひとつ(「ドリンク一杯」の代わり)

お互いに自己紹介をして、気になった話題があれば話し、また次へ移るというフリースタイルです。

エシカルとは「ひと、環境、社会、地域、文化に配慮したライフスタイルをつくること」。「サステナビリティ」「SDGs」にも通じる言葉ですね。

2020年5月18日月曜日

cafe エシカルの報告(と「エシカル」起業について)

cafe エシカルを3回、試みに開催しました。


第1回:5/10(日)14:00-17:00
第2回:5/13(水)19:30-22:00
第3回:5/17(日)13:30-17:30

このように、3〜4時間の間、ZOOMでぼくは滞在し続け、出入り自由に、入れ替わりお客さんがやってくるスタイルでした。マスターのいる喫茶店のイメージですね。

まずはご参加してくださったみなさま、ありがとうございました。

2020年5月13日水曜日

【詩歌】ヴィシュヌ讃歌 三篇


Bengala o india orientale, vishnu, xii secolo
ヴィシュヌ神

インドの古典『バガヴァッド・ギーター』を読み、心動かされて、ヴィシュヌを歌う詩を三篇、詠んだ。

2020年5月12日火曜日

【エシカル/哲学】遊戯と還元、『遊戯哲学博物誌』のその後


遊戯の思想は、還元を目指している。
「なにもかも遊び戯れている」という「万物が遊戯する」状態は、還元の究極を示している。

ここでは、『遊戯哲学博物誌』のその後を語りたい。

2020年5月11日月曜日

【イベント】オンラインで "cafe エシカル" 2,3回目を開催します。


Webメディア「エシカル」起業を控えて、まずは "cafe エシカル" をオンラインで開催します。

【日時】
第2回 2020年5月13日(水)19:30-22:00(終了)
第3回 2020年5月17日(日)13:30-17:30

【概要】
どちらの回も、ZOOM/無料/入退室自由/音声のみの参加OK(ミュート&ビデオオフもOK.)

テーマ:「ひと、環境、社会、地域、文化」にかかわること

→ イベント終了後、zoomのリンクを削除

どなたでも参加できます。「エシカル」や「サステナブル」(下記)を知らなくても結構です。国際関係、社会課題、起業などに関心が高い方も歓迎です。

お互いに自己紹介をして、気になった話題があれば話し、また次へ移る、フリースタイルです。

* エシカルとは「ひと、環境、社会、地域、文化に配慮したライフスタイルを作ること」です。幅広く捉えています。「サステナビリティ」に近しい言葉ですね。


ゆるやかなコミュニティでもありつつ、いろいろなひとが行き交う広場や十字路のような場所を思い描いて企画しました。

僕にとっては「地域に馴染んだ、マスターのいる喫茶店」がそういう場でした。ふらっと立ち寄って、カウンターに腰掛け、マスターや居合わせたお客さんとひとしきり雑談する。1,2時間したら席を立つ。

そんな風にひとが集える場所をオンラインに作りたく思いました。

ZOOMなので、人数が5,6人を超えたら「ブレイクアウト」(部屋分け)できます。見知らぬ人と気軽に話し、深入りしなくてもよいが、語りたければ語れる場の提供をと思います。もちろん喫茶店と同じく、いつ来てもいつ帰っても大丈夫です。

* 主催の木村の方で、見知ったひと同士を紹介し、つなぐ役割もしたいと思います。


【コラム】
かつて、世界史に残るカフェブームとして、17世紀にイギリスで「コーヒーハウス」が誕生しました。ロンドンを中心にまたたく間に店舗があふれかえり、コーヒーハウスでは郵便の受け渡しがなされ、海運の保険が売り買いされました。新聞が読める場所になり、コモンウェルス(共和国)について政治談義がされます。そんなカオスな空間に文化と人の輪が花開いたのです。

新しいひとと時代の可能性を求めて、オンラインcafeも悪くないかな、と。


お越しをお待ちしております。 店主 木村洋平

21世紀の日本のこれからを予想する──「サステナビリティ」×「人間関係」の視点から


21世紀の世界、とくに日本の未来を長い目で予想したい。
ここでは「サステナビリティ」(持続可能性)と「人間関係」をかけ合わせた視点から見取り図を描いてみた。 

2020年5月10日日曜日

オンライン喫茶店 "cafeグローブ"(仮)本日開店



「エシカル」起業にかかわって、「オンライン喫茶店」を開店します。
本日、2020年5月10日(日曜日)14-17時。お試しの回で無料です。

ご連絡いただけたら、zoom URLをお送りします。時間中の入退室は自由、音声のみの参加OK。
メールはこちら。LINEやSNSからのメッセージも受付します。


昨今、zoomを使った「〇〇カフェ」をみかけます。読書会やテーマについて語り合うイベントですね。

そんななかで現実の喫茶店に近い場所を作れないかと考えました。事前の課題図書やテーマはありません。

集まったひとたちで、自己紹介や雑談をして、話題があれば、話したいひと同士で「部屋分け」(ブレイクアウトルーム)をするスタイルを考えています。見知らぬ人との出会い、気軽で深入りしなくてもよいお話の場になれば、と思います。

* 主宰の木村の方で、見知ったひと同士を紹介し、つなぐような役割をしたいと思います。

継続的に、回数や時間を増やして開催し、徐々に場作りをしていきたいのですが……。

***

コミュニティというよりも、いろいろなひとが出入りできる「広場や交差点のような場所」をイメージしています。

僕にとっては「地域に馴染んだ、マスターのいる喫茶店」がそういう場でした。
ふらっと立ち寄って、カウンターに腰掛けてひとしきり雑談する。隣にいるお客さんとしゃべる。次の予定があれば席を立つ。

そんな場所をオンラインに作りたく思いました。

かつて世界初の喫茶店ブームとして、17世紀にイギリスで「コーヒーハウス」が誕生し、またたく間に店舗があふれかえった時、そこでは郵便の受け渡しがなされ、海運の保険が売り買いされ、新聞が読める場所になり、コモンウェルス(共和国)について政治談義もされて……カオスな空間に文化と人の輪が花開いたのです。

新しいひとの可能性を求めて、オンライン喫茶店も悪くないかな?


お越しをお待ちしております。 店主 木村洋平




2020年5月8日金曜日

【エシカル/メモ】緒方貞子さんの動画

Facebookのタイムラインでみつけた動画だ。
緒方貞子さんの決然たる表情と力強い語りが観られる。
それから、緒方さん亡き後、難民支援のいま。
最後に WELgee 渡部さんの未来を開く笑顔も。

Facebookで観られる動画 (FBへのリンク)

2020年5月3日日曜日

【朝、日常】珈琲、トースト、目玉焼き


札幌、珈琲とお菓子 つぐみ はかつて通った喫茶店。

以前から通販をしており、いま喫茶スペースは閉じてテイクアウトで営業中のようだ。

先日頼んだ「コンゴ」の豆はアフリカの大地がじんわりと染みた。

今回は、「ルワンダ」でやはりアフリカの酸味あふれる豊かな滋味を感じる。

トーストと目玉焼き、いつもと同じ朝食。

***

朝のひかりは春ののどけさ、思わず歌をくちずさむ。

朝の陽はやわらかく珈琲のほとりに立ち君のもとへ帰ろう

孤高を保つのもそれはよいが、誰かしらひとのもとへ歩み寄っていくことも忘れずに。

【日々、仕事】神社で打ち合わせ


5月2日、地元の神社で打ち合わせをした。
ぼくは「エシカル」というタイトルでWebメディアを起業する。もうすぐ公開する。

2020年4月29日水曜日

【メモ】ふたつの世紀の先へ──ロマン主義と批評の彼方へ

クロード・モネ《サン・ラザール駅》
もっとも印象に残る絵画のひとつ
当時、工業化の最先端だった場所
ベンヤミンを思い出す(『パサージュ論』)

ふと、こんな問いが浮かぶ。

黄金の十九世紀──ヨーロッパ文化の円熟期、そのあとに来た二十世紀は批評の世紀だった。マーラーを最後に、ベートーヴェンに根ざす美学の伝統は断たれた。花開いたロマン主義はしょせん個人の夢幻にすぎない、とみなされた。

この二十世紀の判断は正しかったのか?──いや、そう問うのはまちがいだ。そうではなく、「十九世紀と二十世紀は統合されうるか」と問うべきだ。それがいまアクチュアルな問いであり、ぼくらの課題だとも言える。