著書『珈琲と吟遊詩人』

『珈琲と吟遊詩人 不思議な楽器リュートを奏でる』
(木村洋平、社会評論社、定価1700円+税)
をご紹介します。


 西洋文化史アラカルト、といった趣の本です。テーマとしては「吟遊詩人」と「リュート」という古楽器をめぐる、ヨーロッパ文化史。リュートについてまとまった記述のある本としては、本邦初となります。

目次

第一話 珈琲とカフェの文化史
第二話 吟遊詩人の歴史   
第三話 中世のリュート   
第四話 ルネサンスの理想郷 
エピローグ 珈琲と吟遊詩人 

 珈琲を飲みながら、カフェでくつろいで、読みたくなるエッセイ。知的な読み物。物語仕立てのエンターテイメント。そんな本を書いてみたいと思った。(まえがきより)

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書店で使ったポップ

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 物語調になっており、架空の登場人物「祖父」「僕」「小学校の先生」「吟遊詩人」の4人による対話で話が進みます。

 「珈琲」と「吟遊詩人」、そして「リュート」が軸となっていますが、それらに共通するのは異国から来て世界を経巡ること。そのため、本の話題もあちこちへ広がって、アンデルセン童話から、O.ヘンリー、ゲーテ、スタンダールといった文学、ムーミン、くまのプーさんにスヌーピー。エンデの『モモ』と星の王子さまへと、遍歴してゆきます。

ヨーロッパの文化史を中世・ルネサンスから現代まで、愉快に旅する本です。

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なお、本書刊行後、誤りや疑義のある箇所について、ご指摘をいくつかいただいております。これらについては、以下をご参照ください。