2019年9月8日日曜日

【ひと】「ダメ出し」されて助かる話


ここのところ、ストレートな「ダメ出し」をよくもらう。

7月くらいから編集業の手伝いをお願いしているCさんは、しょっちゅうダメ出しをしてくれる。

「昨日のメールは文意が曖昧でしたね」

率直に、ズバズバ言ってもらえると助かる。顔を合わせる機会も多いので「文字だけでやりとりして気まずくなる」こともない。

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先日、『ちょっと木になる童話集』(リトルプレス)を出して、何人かの方から好意的な感想をいただいた。ひとりだけ、批判を寄せてくれたひとがいた。


10作品のなかで、作者として一番気に入っていた「沖縄の氷」という作品は、北海道も舞台にしているが、その北海道と「アイヌ(の伝説)」の扱いが適切ではないのでは、という内容。

しかも、万年筆で達筆な文字を綴り、したためてくれた。

これには心から感謝した。ご当人はあとから「ご不快ではないですか」とフォローしてくれたが、イラッとしたり、不愉快に思ったりはまったくしなかった。じぶんひとりでは気づけないことだった。

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大人になると、まっすぐにものを言ってくれるひとはほんとうに貴重だと感じる。