2019年6月3日月曜日

【思想】バイオフィリア(生命愛)


緑に触れると心が安らぐ。
『Nature Fix』という本によると、健康にもなるそうだ。

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以下、その本からの孫引きで申し訳ないが……

バイオフィリア(生命愛)とは、エーリヒ・フロムの造語で1974年に提唱された。

「生命とすべての生きているものに対する情熱的な愛である。それは人間であれ、植物であれ、思想であれ、あるいは社会集団であれ、その成長を促進しようとする願望である。」

その後、どこかのウィルソンさんが

「人間が他の生きた有機体と情緒の面で生まれつき密接な関係を持っていること」

とバイオフィリアを再定義したらしい。

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フロムは、『愛するということ』(原題:The Art of Loving)がいま大人気で、あとは『自由からの逃走』も有名な社会分析だろう。

ぼくはフロムは何度読んでもピンとこない。けれど、さほど難解なことは言わないので、「よいひとすぎて(ヒューマニストすぎて)気が合わないかも」と思っている。

ともあれ、バイオフィリアという言葉は素敵じゃないだろうか。

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ちなみに、アイスランドの歌姫ビョークも「バイオフィリア」というアルバムを出していたっけ。

──「あらゆる色相の緑はぼくを元気にしてくれる」と思う五、六月です。

トトロっぽい森