2020年12月15日火曜日

知性を遊ばせる


知性は武器として使うと強力なものだ。

だから、知性の刀を鞘に収める心を持たなければ。

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アラスカに核実験場を作ろうとしたプロジェクト・チェリオットの話。水爆の父 エドワード・テラーは、地上での爆発実験をしたいがために、エスキモーらの先住民に「なにも心配はない!」と説いて回った。

幻のプロジェクトは、アラスカを愛するひとたちの抗議で止められた。

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知性は単なる頭の良し悪しではなく、また、もともとは武器ではなかったと思う。(合理主義のスポーツに走ったような社会が、知性を政治とビジネスの道具にしてしまった。)

知性は本来、精神性や自然さ、宗教心に根ざしていた。

それならば、ひとは知性とともに世界を支配するのではなく、世界の前で(神々の前で)立ち止まるだろう。

世界の不思議を知る時、遊戯が始まる。


『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン著